Twitterで募集したオススメ映画第32弾。
40年前の戦争映画。凄い映画だった。
今世紀初頭、近代化したとは言え、列強諸国に比べ遅れをとる日本が、超大国ロシアに何故戦争を挑んだのか。そして、その戦争を背景に、政府、軍、民間といった様々な階級の人々がいかに生きたかを描く。脚本は「仁義なき戦い」シリーズの笠原和夫、監督は「さらば宇宙戦艦ヤマト 愛の戦士」の舛田利雄、撮影は「トラック野郎 突撃一番星」の飯村雅彦がそれぞれ担当。
引用:映画.com
一番好きな映画が「この世界の片隅に」と言うと「戦争映画はちょっと苦手」と言われてしまうのですが、僕もなんです。
戦争を気軽に描かれてはそれは違うだろ、と思うし、戦争の悲劇的な面ばかり描くのもそれはそれでエンタメにしているんと思うんです。
それで、戦争映画は苦手。
「この世界の片隅に」は戦時中の日常を描いた映画なので戦争映画とは違うと思うんですよね。
ただ、本作「二百三高地」は気軽に描いてなんかいないし、描かれているのは悲劇的な面だけというわけでもない。
どことなく可笑しい場面もあったりして、それがまた戦争の生々しさを描いているようでますます恐ろしくなる。
すごい映画だった。
それは間違いない。
ピリピリひりついた演技はみんな素晴らしく、とても力強い。
古いだけあり、SEなんかはとても安っぽいというか、作り物感が強い。
多くの部隊がテロップだけで続々と絶滅したり作戦は失敗する。
戦争の全体を描こうとしているんじゃないかと思うけど、やっぱりその命一つ一つに悲劇や物語があったはずなのに・・・と思ってしまう。
それでも、画面の雰囲気と相まって緊迫感はずうっと続く。
でも、面白かったか、と言われると肯定はできない。
僕は、面白い映画が好きなんだな、と再確認できた。
凄い映画です。
戦争を知らない世代の僕なんかは見るべき映画だったんでしょう。