Twitterで募集したオススメ映画第23弾。
死体消失という、ミステリー好きにはたまらない映画。
「ロスト・アイズ」の脚本家オリオル・パウロが監督・脚本を手がけ、死体安置所から謎の失踪を遂げた死体をめぐる謎を描いたスペイン産ホラー。ある晩、パニック状態となった死体安置所の警備員がトラックに轢かれて死亡する。その死体安置所では、マイカという女性の死体が行方不明になっていた。死体失踪事件の捜査に乗り出したハイメ警部は、マイカの夫アレックスと接触を図るが……。出演は「永遠のこどもたち」のベレン・ルエダほか。「シッチェス映画祭ファンタスティックセレクション2013」にて上映。
引用:映画.com
心臓発作にて亡くなった富豪のマイカ、その夫アレックスには恋人がいて、というなんともひと昔前のミステリーっぽい相関図。
マイカを殺したのは、ストレートにアレックス。
遺体が無くなったことから警部に疑われだすアレックス。
そもそも、遺体から証拠が出ない特別な薬なため、アレックスに遺体を盗む理由などなく、謎が増えていく。
警部とは別に、恋人のカルラと連絡を取り合い、真相を探るアレックスだが次々とアレックスに不利な状況になっていきどんどん追い詰められていくのが見ていて楽しいし、遺体消失についても全然検討もつかないで見ていた。
作中では、実はマイカでは死んでいなかった=仮死状態だった
ハードボイルドな警部の思わせぶりな過去もアレックスを追い詰めるための理由だったりと、伏線回収は気持ちよく見事。
警部とその娘だったカルラが真犯人という真相は全く想像してなかった。
アレックスを追い詰めるため、恋人関係にもなり、肉体関係まで結んでしまうカルラの覚悟、そしてそれを受け入れる警部の覚悟。
無能な警察というミステリーあるあるを隠れ蓑にした真相。
最初の方は油断して作業しながら見ていたけど、中盤以降はちゃんと映画に集中して見てしまった。
ちょっと無理やりすぎる展開ではあるものの、これくらいの勢いがある解決は好み。
好きだ、この映画。