Twitterで募集したオススメ映画第3弾。
オススメされなければ知らないままだったであろう作品。
出会えてよかった。
ジェラルド・バトラーとジェイミー・フォックスが共演するクライム・サスペンス。「交渉人」のF・ゲイリー・グレイ監督がメガホンをとり、「ソルト」のカート・ウィマーが脚本を手がける。米フィラデルフィアで幸せな毎日をおくっていたクライド(バトラー)は、ある日突然、愛する妻子を目の前で惨殺される。しかし犯人は、エリート検事ニック(フォックス)の勝手な司法取引によって極刑を免れる。腐敗した司法制度に憤がいしたクライドは、自らの手で犯人と事件関係者に制裁をくだしていく。
引用:映画.com
テーマは司法制度の是非、みたいなやつなのでテーマは重い。
あらすじを全く知らない状態で見たので、序盤の展開の速さにまず驚く。
クライドの幸せな光景はほんのわずか。
すぐに不幸のどん底に突き落とされるし、割とすぐに捕まる。
作中では10年経ってはいるわけだけど。
序盤から中盤くらいまでは復讐者のクライドと検察官のニックのそれぞれの思う正義がぶつかる会話劇が中心。
クライドの考える正義はどう考えてもやりすぎだけど、そこまでしなきゃ世間に正義を問えないのも確かなんだろう。
獄中からどうやって殺人を犯しているのか、という所が大きな引きになっているんだけど、それがまさか、外にいた頃、刑務所の独房全てに繋がる穴を掘っていて、そこから抜けてきただけという、いくらなんでもバレるだろうっていうもの。
映画のラスト、クライドを出し抜いたニックは刑務所に爆弾を仕掛け返し、クライドを爆死させる。
クライドはもちろん、ニックも正義ではなかったとわかってしまい、「正義の反対はまた別の正義」のように、「悪の反対はまた悪」であったという構図。
それはとても皮肉で悲しい事実。
良き映画。
出会えてよかった。