Twitterでアマプラかネットフリックスのおすすめ映画を聞いたらいっぱいきた。
その第一弾としてこれ。
おすすめされて見たことなければ問答無用で見る、と決めたのであらすじとかも調べずに見てるんだけど、やってみてこういう経験ってなかなか無いんだなって思った。
どういうのを見たいか自発的に探すときは、例えばどんだけ信頼している監督や俳優の作品だとしてもどんな作品だろう?とあらすじは見ちゃうもんな。
とにかくだ、あらすじなんかを全く見ないで映画を見るということがこんなに楽しいものだと知らなかった。
マシュー・マコノヒーが、エイズ患者を演じるため21キロにおよぶ減量を達成して役作りに挑み、第86回アカデミー賞で主演男優賞を受賞した実録ドラマ。1985年、テキサス生まれの電気技師ロン・ウッドルーフはHIV陽性と診断され、余命30日と宣告される。米国には認可された治療薬が少ないことを知り、納得のできないロンは代替薬を求めてメキシコへ渡る。そこで米国への薬の密輸を思いついたロンは、無認可の薬やサプリメントを売る「ダラス・バイヤーズクラブ」を設立。会員たちは安い月額料金で新しい薬を手にすることができ、クラブはアングラ組織として勢いづく。しかし、そんなロンに司法の手が迫り……。ロンの相棒となるエイズ患者でトランスセクシャルのレイヨンを演じたジャレッド・レトも、アカデミー助演男優賞を受賞した。
引用:映画.com
タイトルはなんとなく聞いたことあった。
それこそ友達とかからオススメされてたんじゃなかろうか。
見てよかった。とても良き良き。
HIVで余命30年。
下手したらひと昔前のケータイ小説のような導入。
こういう時代でこういう文化だったんでしょう、HIVをゲイの病気と決めつけるロン(とその他の仲間たち)。
彼らのゲイに対する態度は時代や文化のせいにして済ましていいような問題ではなく、それはきっと今も続いている問題なんでしょう。
ここら辺の問題をもう少し深く掘って欲しかった、という気持ちはありますが、もしそうしていたら映画としての軸がブレてしまっていたかもしれない。
この映画の本質はあくまで「生き方」。
死が30日後(実際にはその後7年生き延びますが)と間近に近づいたロンがそこからどうやって生きていくのか。
それこそ、ひと昔前のケータイ小説だったらそこから綺麗に死んでいくんでしょうけど、ロンはあくまで生きようとし続けた。
自分のために、HIVに向き合い違法な薬に手をだし、自分のために、その薬を売りさばいていく。
あくまで自分のために行動するロンの行動に嘘は無い。
その姿は見ていてとても爽快。
これこそが人間賛歌。
映画冒頭ではロデオを眺めているだけだったロンが最後ロデオに挑むシーンは感動。
素晴らしいシーン。
名作。