見終わってから調べたところ、初めて見る監督の作品だった。
吉田恵輔監督。覚えておこう。
すごくすごく面白い。ばっちり。
兄弟と姉妹を描いた群像劇。
ハラハラするし、感動もするし、何よりすごく笑える。
僕、やっぱり笑える映画が好きなんだな。
「ヒメアノ~ル」の吉田恵輔が4年ぶりにオリジナル脚本でメガホンをとり、見た目も性格も正反対な兄弟と姉妹を主人公に描いた人間ドラマ。印刷会社の営業マンとして働く真面目な青年・金山和成は、乱暴でトラブルばかり起こす兄・卓司の存在を恐れていた。そんな和成に思いを寄せる幾野由利亜は、容姿は悪いが仕事ができ、家業の印刷工場をテキパキと切り盛りしている。一方、由利亜の妹・真子は美人だけど要領が悪く、印刷工場を手伝いながら芸能活動に励んでいる。そんな相性の悪い2組の兄弟姉妹が、それまで互いに対して抱えてきた複雑な感情をついに爆発させ……。和成役を「東京喰種 トーキョーグール」の窪田正孝、卓司役を「百円の恋」の新井浩文、由利亜役をお笑いコンビ「ニッチェ」の江上敬子、真子役を「闇金ウシジマくん Part3」の筧美和子がそれぞれ演じる。
引用:映画.com
まず、キャスティングからしてすごく良き。
新井浩文演じる兄の”卓司”と、窪田正孝演じる弟の”和成”の金田兄弟。
ニッチェ江上敬子演じる姉の”由利亜”と、筧美和子演じる妹の”真子”の磯野姉妹。
全員ハマってた。
新井浩文にまつわる現実世界でのアレコレのせいもあるけど、怖い。
窪田正孝も優柔不断な感じと優しさでマウンティング取る感じがイラっとする。
筧美和子もハマり役というか、”おっぱいが大きいだけ”というそれこそ、皆が思い込んでる筧美和子像をまんま演じている感じ。
そんな中でもやっぱりひときわ輝いていたのが、由利亜のニッチェ江上敬子でしょう。
可愛くて夢を追っている真子に対してコンプレックスを感じたり、失敗を喜んでしまういやな役、見事だった。
芸人としては全然好きじゃないので、女優一本でがんばってほしい。
どっちの兄弟も姉妹もお互いにコンプレックスを感じつつ、タイトルにもあるように”犬猿”の関係。
そんな関係にも関わらず、和成と真子がデートしている時に真子が卓司の、和成が由利亜の悪口を言うと、お互い隠しようもないくらい不快な表情を出してしまうシーンは感動的でありながらめちゃめちゃ笑えた。
でも、一番笑ったのはラストシーン。
ラストシーンで一番の笑いを作りあげたのは見事。
感動的にまとめるのかと思いきや、綺麗にボケる。
声出して笑った。
おすすめ。