韓国映画って初めてだ。
すごくすごく評判になってる映画。2019年のパルムドールも受賞したしね。
評判になるだけあった。すっごい面白い。
2018年のパルムドールは「万引き家族」だったし、2年連続アジア映画が受賞したのか。
なんだか結局そういうのはうれしいな。
「殺人の追憶」「グエムル 漢江の怪物」「スノーピアサー」の監督ポン・ジュノと主演ソン・ガンホが4度目のタッグを組み、2019年・第72回カンヌ国際映画祭で韓国映画初となるパルムドールを受賞した作品。キム一家は家族全員が失業中で、その日暮らしの貧しい生活を送っていた。そんなある日、長男ギウがIT企業のCEOであるパク氏の豪邸へ家庭教師の面接を受けに行くことに。そして妹ギジョンも、兄に続いて豪邸に足を踏み入れる。正反対の2つの家族の出会いは、想像を超える悲喜劇へと猛スピードで加速していく……。共演に「最後まで行く」のイ・ソンギュン、「後宮の秘密」のチョ・ヨジョン、「新感染 ファイナル・エクスプレス」のチェ・ウシク。
引用:映画.com
「半地下」とは、韓国に実際にある居住形態だそうで、もともとは防空壕だったものを賃貸しているそうで、低所得者の住まいとして使われているそう。
本作はそんな半地下に住むキム一家が、パク家へ寄生していく様を描いたブラックコメディ。
そう、コメディなんだと思う。
サスペンスっぽいイメージを持たせようとしているし、僕もそう思っていた。
もちろん、サスペンスっぽい要素はあるものの、主軸というか視聴者はコメディとして見るのが正しいと思う。
キム家は一家みんなで宅配ピザの箱をたたむ内職で暮らしていたところ、長男ギウが友人の紹介でパク家の娘ダヘの家庭教師となる。
家庭教師となったギウは次に、妹のギジョンを美大生としてパク家に紹介し、パク家の息子ダソンの家庭教師となる。
次は父親を運転手として、母親を家政婦として、と次々と寄生をしていく。
その様がとにかくテンポもよくて楽しい。
なんかすごくワクワクしながら見れる。
物語が大きく動くのは、パク家が揃って泊まりでキャンプに出る日。
ギウ一家は揃ってパク家で酒盛りをしていたところ、クビにした家政婦が夜中やってきて、パク家の地下の秘密が暴かれる。
とかなんとかやってたらパク家が急遽もどってきて、というドタバタコメディ。
最高に楽しい。
真剣な表情でジャージャー麺を作る様とか、なんと言うアクションシーンだ。
手に汗にぎるクッキングシーン。
そのあとにもまた大きく話は動き収束に向かうんだけど、そこらへんは、正直大きく裏切られるようなものではない。
誰かが「ネタバレ厳禁」とか、「前情報全く無しで見た方がいい」とか言ってたけど「どの映画もそう」という意味を除けば全くそんなことはない。
「ネタバレ厳禁」が褒め言葉だと思ってる人は考え直した方がいいよ。
ただ、本作はめちゃめちゃ面白い。絶対見た方がいい。