「この世界の片隅に」は僕の人生No.1映画。
本当に楽しくて、悲しくて、嬉しくて、辛くて、最高の映画。
本作は再編集版ってことでいいのかな。
そりゃ、楽しみだし、怖さも少し。
それくらい「この世界の片隅に」は僕にとって大事な作品だ。
これから先の人生でも何度も何度も見ることになるだろう作品。
片渕須直監督がこうの史代の同名漫画をアニメーション映画化して異例のロングランヒットを記録し、国内外で高い評価を得た「この世界の片隅に」に、新たなシーンを追加した長尺版。日本が戦争のただ中にあった昭和19年、広島県・呉に嫁いだすずは、夫・周作とその家族に囲まれ、新たな生活を始める。戦況の悪化に伴い生活も困窮していくが、すずは工夫を重ねて日々の暮らしを紡いでいく。そんなある日、迷い込んだ遊郭でリンという女性と出会ったすずは、境遇は異なるものの、呉ではじめて出会った同世代の女性であるリンと心を通わせていくが……。片渕監督のもと、主人公すず役ののん、今作でシーンの追加されたリン役の岩井七世らキャスト陣は変わらず続投。
引用:映画.com
当然のように、2019年のベストになるんだけど、比べてしまうと「この世界の片隅に」の方が好きだ。
少し、語りすぎてしまっている印象を受けてしまったのか、ハードルが上がりすぎていただけなのか。
再編集版といえども、やはり別の作品のつもりで僕は見てしまい、そうすると、「この世界の片隅に」を見た時の衝撃は今回は感じられなかった。というのは当たり前と言えば至極当たり前のことなんだけど。
なので、本作「この世界の(さらにいくつもの)片隅に」を先に見ていたら感想は全く逆になったのかもしれない。
僕にとって、出会ったのが「この世界の片隅に」が先だっただけで、印象が違うだけかもしれない。
どうしたって、こんな最高な作品は冷静な目では見れんよ。
とはいうものの、テルちゃんとすずさんのエピソードをしっかりと描いてくれたのは最高。
今回一番追加して欲しいなと思っていたシーンだし、すごくしっかりと描いてくれて、すずさんがテルちゃんのために、雪にヤシの木なんかを竹やりで描くシーンは本当に最高だった。
目の前の人のことを思って純粋にまっすぐ動きたい、というのは、すずさんが特別優れているわけではなく、僕らみんなが持っている感情のはず。
そういう気持ち大事にしたいな、って思ってしまう。
戦争が何を奪ったか、何を奪うか、というのは、そこらの戦争映画・小説・漫画などなどより、この映画を見た方が伝わってくると思う。
毎夏、この映画をテレビで放映するべきだと僕は思う。
でも、「この世界の片隅に」よりすずさんが(直接的な)エロさが増しているので、「この世界の片隅に」にしておかないと、性の目覚めがすずさんになる男の子がいっぱい増えてしまう。
続編ではないので「この世界の片隅に」のシーンが大半を占めているわけだけど、何度見たって最高なんだから、こっちもBDは買うし、何度も見るよ。
そして「この世界の片隅に」だってまだまだ何度だって見るよ。
「この世界の片隅に」の方が好きだと前述しましたが、最高な映画が最高になっただけなので、最高のままです。