「シェフ 三ツ星フードトラック始めました」を見た時も感じたんだけど「映画ってこういうのでいい」。
とにかくただただ楽しい。終始笑顔になってしまう。
平均83歳のヒップホップダンスグループが世界大会を目指すというドキュメンタリー映画。
ドキュメンタリー映画ではテーマ選びが一番と言ってもいいくらい大事なんでしょうけど、「はじまりはヒップ・ホップ」は、まずそこで大きく成功している。
会う人会う人に進めてるんだけど、このあらすじ言うだけで興味は持ってくれる。
そしてみてくれた人はみんな気に入ってるので、本当にみんなに見て欲しい、素晴らしい映画だ。
平均年齢83歳のギネス公認世界最高齢ダンスグループが、世界最大のヒップホップ選手権へ挑戦する姿を追い、第30回サンタバーバラ国際映画祭で観客賞を受賞したドキュメンタリー。ニュージーランド・ワイヘキ島で誕生したダンスグループ「The Hip Op-eration Crew」。94歳のスターダンサーをはじめ、元軍曹や杖なしでは歩けない人、ほとんど目が見えない人など、メンバーの平均年齢は83歳。振り付けを覚え、踊ることすら一苦労という彼らの目標はラスベガスで行われる世界最大のヒップホップダンス選手権に出場すること。そんな彼らの挑戦はテレビや新聞でも大きく報じられ、ミュージックビデオの撮影や楽曲提供のオファーが舞い込むなど、年齢の壁を越えて多くの人を動かしていく。
引用:映画.com
ドキュメンタリーではあるけど、ただただ単純に楽しめる作品。
ドキュメンタリー映画ということもあるんだろうけど、無駄に過剰な演出もなく、感動させてやろうという意思や、生きることの尊さや年老いてから新しいことを始めることの素晴らしさ必要以上に訴えている訳でもなくてフラットに彼ら、彼女らの挑戦に笑顔になってしまうだけ。
明るい画面作りで、登場人物達もずうっと明るいまま、過去の話なんかも必要以上にドラマチックに掘り下げる訳でもなく、本当におじいちゃんやおばあちゃんが昔の話を聞かせてくれるような感覚。
生きることの意味、というか、こういう風に年を取れたら幸せだな。とか、年をとった時にもこんな仲間に囲まれていられたらとても幸せだな。とか。そんなことは考えてしまうけど、それよりも単純に彼ら、彼女らの挑戦やダンスに感動して、何よりも彼ら、彼女らの絡みに笑ってしまう。
ただそれだけ。
ただただ楽しいだけ。
爽快で心地よい名作。
大好き。