映画ドラえもん のび太の月面探査記

なんだかんだ今年初映画館。
やっぱり映画館っていいなぁ。

今年は自分の中でバンド活動と読書に重きが置かれていて映画館から足が離れていた。
それでもどうしても、すぐに見たくなったのは「映画ドラえもん のび太の月面探査記」。
大好きな辻村深月が脚本やっているということで珍しく単行本で小説版も買ったし、映画にも行こうと決意。
小説はまだ読んでないけど。

久しぶりに映画館行くとやっぱり見たいの増えるな。
「シティハンター」も見たいし、「グリーンブック」も見たい。
「ペット2」も楽しみだし、「スターウォーズ」だって見に行くつもり。
あとは、「血まみれスケバンチェーンソー」がもっと近くで上映してくれればいいのになぁ。

解説

国民的アニメ「ドラえもん」の長編劇場版シリーズ39作目。直木賞受賞作「鍵のない夢を見る」、ドラえもんのひみつ道具を各章のタイトルに起用した「凍りのくじら」などで知られる人気作家の辻村深月が、映画脚本に初挑戦し、月面を舞台にドラえもんとのび太たちの冒険を描いた。月面探査機がとらえた白い影がニュースとなり、それを「月のウサギだ」と主張したのび太は、周囲から笑われてしまう。そこで、ドラえもんのひみつ道具「異説クラブメンバーズバッジ」を使い、月の裏側にウサギ王国を作ることにしたのび太。そんなある日、不思議な転校生の少年ルカが現れ、のび太たちと一緒にウサギ王国に行くことになるのだが……。監督は「映画ドラえもん」シリーズを手がけるのは3作目となる八鍬新之介。ゲスト声優に広瀬アリス、柳楽優弥、吉田鋼太郎ら。
引用:映画.com

https://www.youtube.com/watch?v=AHentd63YDo

ネタバレありの感想

「ドラえもん」よりも「辻村深月」作品という認識で見たので、ちょっと変な目線になってしまった。そこは少し勿体無かったかもしれない。
もっと真摯にドラえもんに向き合うべきではあった。
それだけ、ドラえもんというのは、日本人にとって大きな存在だ。

映画は、辻村深月らしいな、って部分と、辻村深月らしくないな、って部分の両方があった。
そしてきっと辻村深月らしくないな、って思ったところは「ドラえもんらしい」ところなんだろう。

辻村深月は「凍りのくじら」でもわかるように、生粋のドラえもんファン。
そんな辻村深月だからこそ書けた脚本で、これはきっと藤子不二雄にも書けなかった脚本じゃなかろうか。
フォロワーだからこそ、オリジナルと違ったものを作れる強みを感じた。
外から見た愛ある視点だからこそのとても「ドラえもん」らしい作品になったんじゃないだろうか。

僕が本作で一番いいな、って思ったシーンが、「命の危険がある」と理解して、それでも「友達を救いに月に行く」と、のび太、しずかちゃん、ジャイアン、スネ夫がそれぞれ覚悟を決めるシーン。
その中でもすごくいい対比だったのが、のび太とスネ夫。
のび太は月を見上げて、悩みに悩んだスネ夫は集合場所に一番遅れるものの、川に映った月を見下ろして月へ向かう覚悟を決める。
このシーンを丁寧に静かに描いていて、このメンバー(と言うよりは、人間の持つ個性のありかた)の多様性を強く肯定していて、さすがメインターゲットである子供に焦点を合わせたまっすぐなメッセージがとても良き。
こういう決意のシーンをきちんと丁寧に描くのはとても辻村深月らしいし、彼らの友情がより深く尊いものに見えてくる。

映画は、だいぶ速いテンポにも関わらず物語の構成もとても丁寧で、ウサギ怪獣が誕生した理由や、ノビットのあべこべな発明をするギャグシーンや、モゾの世界一硬い甲羅のシーンなど、さすが辻村深月と言えるドラえもんという舞台を見事に活かした伏線の貼り方なども感心。
あくまで子供向けではあるが、子供だましのような箇所は全くない。
ちょっとこのテンポがやけに速い点は気になった。
子供にはこれくらい見せ場が詰め込まれているほうが飽きなくていいのかもしれないけど、さすがに詰め込みすぎでは?という印象は残る。

もちろん、子供向け映画なので、人死にをしっかりと描いているわけではないですが、結構重めな死生観は見えてきて、これを見た子供が、この後どう思うのかというのはすごく気になる。
ターゲットを考えるとちょっと早かったのでは?とは思った。

小説版も今読んでるのが終わったら読もう。
楽しみだ。

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