なんだこれ。
原作もひどいものだったけどこの映画はさらにひどい。
園子温ってこんなもんなのか。
ただただ、つまんない。
収穫は、僕割とトリンドル玲奈って子好きだ、ってわかったくらい。
あと、篠田麻里子ってかわいいんだな、ってわかったくらい。
2001年に発売されて中高生を中心に人気を博し、映画やドラマなどでもヒットした山田悠介の同名ベストセラー小説が、「ヒミズ」「愛のむきだし」の園子温監督により、新たな切り口で再映画化。全国の「佐藤さん」が鬼に殺されるという原作が、園監督のオリジナル脚本により大幅に設定を変更。さまざまな鬼たちが、「佐藤さん」ではなく全国の女子高生たちの命を狙う。鬼と女子高生の壮絶な戦いが、全て女性のみの出演者で描かれる。ヒロインとなる3人の女子高生役でトリンドル玲奈、篠田麻里子、真野恵里菜が主演。
引用:映画.com
監督がどうやら原作も他の映像作品も全く見ないで作ったらしくて、「それでいい」「それがいい」としてしまったプロデューサーやらなんやらの偉い人に一番の問題がある。
「世界はシュールだ!」
なんてセリフがあって、きっとこれが監督の言いたいことなんでしょうけど、それがネタバレとなってしまっている感が残念でしょうがない。
これから理不尽なことが起きますけど、それはシュールな世界だからなんです。と、ネタバレというか言い訳。
原作もなかなかの駄作だったけど、「佐藤」という苗字だけで殺されるという理不尽さに立ち向かうというテーマはあった。
だが、この映画にはそれもない。
「世界はシュール」だから逃げてください。ってそれじゃカタルシスなんか全く得られない。
実はゲームの中でしたなんて真相も使い古された手だし、ゲームだとしても「こんだけ破綻したゲーム、クソゲーだろ」って気持ちはあるし、驚きの真相というか「撮りたいシーン繋げたらこんな真相くらいしか用意できませんでした」って感じに思える。
そしてその撮りたいシーンもイマイチなんだよなぁ。
バス真っ二つとか、爆発の中たくさんの女子高生が逃げるとか、篠田麻里子がウェディングドレスでアクションとか、字面で見ると面白そうなシーンなんだけど面白く感じなかったのは、すでに僕の心が離れてたせいかもしれない。
映画序盤のバス真っ二つはちょっと良かったと思ったけど、あの時はまだ心が離れていなかっただけだと思う。
登場人物の演技のイマイチさはきっと、ゲームの世界ということでの違和感を表しているんだ。
それなら納得できる。
そうじゃないなら、これでOKだした監督の演技論を疑うシーンがいっぱい。
あと、一番不満なのは、パンチラ撮るならもっとエロく撮れ。
全くの無意味なパンチラだ。