すきやばし次郎の大将である小野二郎さんを追ったドキュメンタリー。
絵的にかっこいい。
よき。
アメリカ人監督のデビッド・ゲルブが、東京・銀座の名店「すきやばし次郎」の店主で寿司職人の小野二郎さんに密着したドキュメンタリー。大正14年(1925年)生まれで現在も現役の小野二郎さんが店主を務める「すきやばし次郎」は、「ミシュランガイド東京」で5年連続の三ツ星を獲得し、ヒュー・ジャックマン、ケイティー・ペリーら世界のセレブも訪れる名店として知られる。その寿司に感銘を受けたゲイブ監督が、3カ月にわたり二郎さんに密着。二郎さんの仕事に対する誠実な姿勢や、父を超えようと切磋琢磨する2人の息子との師弟関係などを描き出していく。
引用:映画.com
とにかく絵的にかっこいい。
ラスト近くの鮨のシーンはもちろん、市場のシーンや、ノリを焼いているシーンなどなど、1カット1カットがとにかくかっこいい。
これを撮ったのが日本人ではない、というのにちょっと引っかかるものはありますが、下手な監督が撮って、ただの職人万歳!みたいな映画にならなくてよかった。
監督がアメリカ人ということで、海の外から見た日本像というのも見えて来る。
僕は、食事っていうのは気軽に楽しみたいって気持ちが強いので「緊張する」なんて言われてしまう「すきやばし次郎」に行きたいと、なかなか思えない。
職人という生き方は完璧主義者であるべきだというのはわかるけど、食事の場にまでそれを持ち込んでしまうのは、違うと思っていた。
だけど、インタビューなんかを見ていると、みんな小野二郎さんのことを話す時には笑顔だった。
小野二郎さんに対する、尊敬だけでなく、人間として好きなんだ、って気持ちが溢れてしまっているようで、ただ怖いだけの人ではないんだろうな、と思った。
「緊張する」なんて言ってしまうような客に問題があるだけなのかもしれない。
もしかしたら、監督が素晴らしくこういう表情を引き出してるだけで、実際のすきやばし次郎は緊張するような店なのかもしれないけど。
堀江貴文さんがすきやばし次郎に対して、苦言を呈していて、それもまた本当なんだろうな。
実際のすきやばし次郎がどうなのかは、さておき映画として映像がめちゃめちゃかっこよかった。
そんな感想はドキュメンタリーとしてはどうなの?って感じではあるけど。