ホームアローンが見たいなって思ったんだけど、NetflixにもAmazonプライムにもなくて、似たような設定の「ドント・ブリーズ」を。
3人の強盗が、盲目の老人の家に侵入したら老人がめちゃめちゃ強かったという話。
面白かった。ホームアローンじゃなかったけど面白かった。
サム・ライミ製作、リメイク版「死霊のはらわた」のフェデ・アルバレス監督による、全米でスマッシュヒットを記録したショッキングスリラー。強盗を企てた若者3人が、裕福な盲目の老人の家に押し入ったことから、思いがけない恐怖に陥る様を描く。親元を離れ、街から逃げ出すための資金が必要なロッキーは、恋人のマニーと友人のアレックスとともに、地下に大金を隠し持っていると噂される盲目の老人の家に強盗に入る。しかし、その老人は目が見えないかわりに、どんな音も聴き逃さない超人的な聴覚をもち、さらには想像を絶する異常な本性を隠し持つ人物だった。暗闇に包まれた家の中で追い詰められたロッキーたちは、地下室にたどり着くが、そこで恐るべき光景を目の当たりにする。
引用:映画.com
盲目の老人VS強盗。
その設定からして面白そうだし、実際に面白い。お見事。
登場人物たちがみんなバカじゃない。
都合いいだけの行動なんかはしないし、行動に不自然さはない。
そのことによって、大げさな演出など無いのに見事に怖い。
強盗側が主人公なわけだけど、お金のために盲目の老人の家に侵入する時点でもう嫌いなんですよ。
ロッキーがお金と必要とする理由は妹のためという、悲しいものはありますが、それでも、到底許せる行動では無い。他にもお金を稼ぐ手段はある。
そして、老人は1人娘を事故で無くしていて、その加害者を監禁し人工授精により無理やり妊娠をさせており、こちらにも肩入れすることはできない。
単純な構図としては悪人VS悪人。
そのせいでどちらにも感情移入はできず、どちらが不利な状況でも安心ができない。
そういう風に視聴者の感情を持って行っているのがすごい。
ただ、疑問点もある。
老人は超人的な聴覚を持っている、ということで、確かにそんなシーンもあるが、なんでこの音が聞こえていないの?と思わせるシーンもいくつか。
たんなるエンタメなホラー映画かと思ったら、しっかりしたテーマがあった。
それは老人のセリフにもあった「神なんていない」。
神などいたら自分の娘が事故になんてあうはずがないし、その証明として人工授精という手段を選んでいる。
老人に限らず、キャラクターが一貫した哲学に基づいて行動していて、非現実的な映画にも関わらず怖さが最後まで持続していて集中して楽しめた。
良き良き。