三谷幸喜の映画、第一回監督作品。
「カメラを止めるな!」を見てから三谷幸喜作品が見たいな、と思ってたらAmazonプライムで本作が配信されてた。
久々に見たけど、やっぱり面白い。
ラジオ・ドラマの生放送中のスタジオを舞台に繰り広げられる騒動を描いた密室シチュエーション・コメディ。監督はテレビ・ドラマや舞台の脚本家として活躍中の三谷幸喜で、本作が初の映画監督作品となる。もともと舞台用に書かれた台本を、三谷自身が映画用に脚色。これにより、91年の「12人の優しい日本人」に続いて2度目のキネマ旬報脚本賞を受賞した。撮影は「ときめきメモリアル」の高間賢治が担当している。主演は「恋は舞い降りた。」の唐沢寿明と「良寛」の鈴木京香。西村雅彦が「マルタイの女」と併せて本作でキネマ旬報助演男優賞を受賞した。97年度キネマ旬報ベスト・テン第3位。
引用:映画.com
あくまで、これは映画でフィクションなわけだけど、チームでものを作るというのはこういうことではある。
関わる人、それぞれがそれぞれにこだわり(この映画ではそれが役者による”くだらない”こだわりであるわけだけど)を持つせいでそれがぶつかって、うまく行かないこともあれば、想定よりもよくなることもあって、それが複数でやることの意義だと思う。
ラストで登場人物紹介をしながらカメラがパンしていって、役者を一人づづ写して行くシーンなんかは、なんとなくいいシーンに見えてずるい。
ものを作り上げるというのは、終わりよければ全てよし、ってもんではないハズだし、この放送を聞いていた聴取者はとてもじゃないが、こんなほとんど放送事故のようなラジオドラマに満足なしているわけがない。
それでも、ラストにトラック運転手がスタッフに感動を伝えに局までくるという、無理矢理なシーンで、ハッピーエンドに持っていけている。
そこが三谷幸喜のコメディの強さなのかな。
今回初めて気づいたんだけど、エンディングテーマがすこぶるよかった。