今更、ようやく見た。
「LA LA LAND」をようやく見た。
この映画はきちんと映画館で見るべきだった。
ストーリーとしては目新しい部分や哲学のような作家性を感じることはない。
それでも、この映画が”映画として”とても素晴らしいものになっているのは、ひとえに演出のすごさ。
映画館で見るべきだった。
良き。
「セッション」で一躍注目を集めたデイミアン・チャゼル監督が、ライアン・ゴズリング&エマ・ストーン主演で描いたミュージカル映画。売れない女優とジャズピアニストの恋を、往年の名作ミュージカル映画を彷彿させるゴージャスでロマンチックな歌とダンスで描く。オーディションに落ちて意気消沈していた女優志望のミアは、ピアノの音色に誘われて入ったジャズバーで、ピアニストのセバスチャンと最悪な出会いをする。そして後日、ミアは、あるパーティ会場のプールサイドで不機嫌そうに80年代ポップスを演奏するセバスチャンと再会。初めての会話でぶつかりあう2人だったが、互いの才能と夢に惹かれ合ううちに恋に落ちていく。「セッション」でアカデミー助演男優賞を受賞したJ・K・シモンズも出演。第73回ベネチア国際映画祭でエマ・ストーンが最優秀女優賞、第74回ゴールデングローブ賞では作品賞(ミュージカル/コメディ部門)ほか同賞の映画部門で史上最多の7部門を制した。第89回アカデミー賞では史上最多タイとなる14ノミネートを受け、チャゼル監督が史上最年少で監督賞を受賞したほか、エマ・ストーンの主演女優賞など計6部門でオスカー像を獲得した。
引用:映画.com
日本人はミュージカルが苦手、とよく言われるけど、「LA LA LAND」のことを苦手という人はそんなにいないのでは?
とにかく色鮮やか。
ストーリーやミュージカル部分での音楽や、主演の2人のルックスまで、とにかくビビッド。
どのシーンを切り取ってもポスターになりそう。
わかりやすくフィクションな絵面のおかげで、ミュージカルを苦手という多くの人が違和感を覚える”いきなり歌いだす”ことや、”いきなり踊りだす”ことの不自然さが他のミュージカル映画に比べて少なく感じた。
ミュージカルシーンは本当に楽しげ、画面は色鮮やかで、音楽はごきげん。
ダンスや歌もすばらしく、自然とニコニコしちゃう。
そして、長回しが多用されていて、楽しいのに緊張感もあって、自然と集中しちゃう。
それにしても、「セッション」と同じ監督が、同じく音楽を題材にした映画でここまで違うものが作れるものなのか。
音楽の持つ力の見せ方が全く違う。
デイミアン・チャゼル監督というのか、すごい人だ。
とにかくジャズが好きな人なんだろうな。
ジャズの幅広さや、ジャズの持つ可能性が好きな人なんだろうな。
よきよき。