原作好きだった。
そもそも、古屋兎丸好きなのかもしれない。
ポスターのビジュアルや予告見ても面白そうだな、と思ってたけど、映画自体も面白かった。
とてもくだらないし、風刺やメッセージ性も強い。
面白かった、としか思えないすっきりした映画だった。
古屋兎丸の同名コミックを、菅田将暉、野村周平、竹内涼真ら人気若手俳優の共演で実写映画化した学園コメディ。全国屈指のエリートたちが集まる超名門・海帝高校。政財界に強力なコネを持つこの学校で生徒会長を務めた者には、将来の内閣入りが確約されるという。主席入学を果たした1年生の赤場帝一は、総理大臣になって自分の国をつくるという夢を叶えるための第一歩として、生徒会長の座を狙っていた。2年後の生徒会長選挙で優位に立つべく誰よりも早く行動を開始した帝一は、想像を絶する命がけの権力闘争の中へ身を投じていく。「ジャッジ!」「世界から猫が消えたなら」の永井聡監督がメガホンをとり、「ROOKIES」のいずみ吉紘が脚本を担当。
引用:映画.com
帝一は漫画の主人公としては、ダメな奴で嫌われかねないキャラクターだし、実際嫌いな人もいるかと思うけど、いい具合に現実離れしたキャラクター像とくだらない策略を大真面目にやることによって、かわいく見えてきて、嫌な奴感はたっぷりと残しつつ憎らしさが全然なくなっている。
そして、帝一を語るのに印象的なアイテムとしてのピアノ。
帝一を美しい人間として表現するために「ピアノを思う存分弾きたいだけ」という純粋な目標を持たせることでラストシーンを想像させる。
終始テンションが高く、ツッコミどころもたくさん。
でも、登場人物は当たり前かもしれないけどツッコミもせずに大真面目に演じてる。
特に一番すごかったのが、マイムマイム事変。
くだらなさ、絵面の面白さすごい。
あんなので騙されるか、ってほとんどの人が思うけど、絵になっていて、それがまたおかしくてよかった。
とにかく、くだらなくて面白かった。
それも斜に構えたくだらなさではなく、まっすぐ面白いと思うことを豪華に贅沢にやっている。
誰かをバカにした映画ではなく、見ていて爽快だ。
いい映画だと思うよ。僕は。