すごいものをみた。
公開当時にいい評判を聞いていたことは覚えていた。
ハートウォーミングでもないし、ミステリーでもないし、脱出を楽しむ映画なんかじゃ無いってのは覚えていたけど、まさかこんなにすごい映画だとは。
ジャックの子、すごすぎじゃないだろうか。
脱出してトラックの荷台で空を見あげるシーンの表情すごすぎる。
これ、演技なの?子供がこんな演技ってできるものなの?人間がこんな演技ってできるものなの?
鳥肌立っちゃったよ。
小さく狭い[部屋]で、5歳の誕生日を迎えたジャック(ジェイコブ・トレンブレイ)。ママ(ブリー・ラーソン)は、「この部屋の外にも世界があるの」と話はじめた。
閉じ込められてきた[部屋]で生まれ育ち、[部屋]以外を知らない息子に、本当の[世界]を見せるため、脱出計画を図るママ。息を殺して望む計画は、果たして成功するのか?そしてその先にある、衝撃の[世界]とは――! ?
引用:Amazon
実際にあった事件をもとに書かれた小説を映画化だそうで、人間怖い。
拉致・監禁の描写は想像の余地があるというか、すごく隙間がある感じ。
主題がそこじゃないんでしょうね。
この映画の主題はジャックの成長とジョイの社会復帰。
「人という字は〜〜〜」みたいな話ですが、ジャックとジョイはお互いがお互いを支えあって、お互いがお互いに依存しあって、お互いに育てあって、って理想の関係。
悪夢みたいな環境で作りあげた理想の関係。不幸中の幸いじゃないけど、どこにいたって人は幸福を見つけることができるんですね。
演出もすごくいい。
ジャックが部屋中のものに挨拶していくシーンから始まって、最後はそれらのものに別れを告げる。
印象的でわかりやすくて、救いがあって。
最高だ。この映画最高だ。