辻村深月「V.T.R.」

小説「スロウハイツの神様」に出てくるチヨダ・コーキのデビュー作。という体で書かれています。
舞城王太郎も「世界は密室でできている。」で同様のことやっていましたね。あれ、名作。

こういうのファンはいいですよね。ファンは。
僕は舞城王太郎も辻村深月も大好きなので、両方好物でした。

ただ「V.T.R.」はあまりにファン向けというか、辻村深月っぽさが少なく、まさに”チヨダ・コーキ”の作品なので、これが辻村深月との出会いだとちょっとイメージ違くなっちゃうな、っていう余計な心配しちゃう。
こういうのを作家名を”チヨダ・コーキ”で出しちゃうと今度は売り上げに響くだろうしね。

あらすじ

辻村深月の長編ミステリーから物語が飛び出した。「スロウハイツ」の住人を受け止め、支えたあの作家。物語に生きる彼らと同じ視線で、チヨダ・コーキのデビュー作を味わおう。
『スロウハイツの神様』の世界へようこそ。「ねえ、ティー。一人ぼっちにならないで。アタシはあなたを愛してる」。
解説・赤羽環。
引用:Amazon

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ネタバレありの感想

「スロウハイツの神様」でのチヨダ・コーキは”中高生にカリスマ的人気”、”チヨダ・コーキはいつか抜ける”などといった評価をされているんですけど、まさしくそんな感じなんですよ。

そこがすごい。
辻村深月すごい。

この作品の一番の読みどころは同じく「スロウハイツの神様」の登場人物である”脚本家 赤羽環”による解説。
少し拙い文章で、でも熱い想いで書かれた解説はとても感動的です。

チヨダ・コーキの他の作品も読んでみたいですね。
「レディ・マディ」とかね。