二宮敦人「18禁日記」

ちょっと遠出したときに、本を読み終わってしまい、急ぎ古本屋で購入。
まぁ、こんなタイミングじゃないと読まないだろうな。
短編集だが全編、日記という形式をとっている企画もの。
その企画が優先されすぎている印象。
悪い意味でのケータイ小説っぽさ溢れた作品。

あらすじ

あと一年で失明する女。就職活動を開始した男子大学生。蚊に刺されやすい男。初体験を空想する女子高生。ブスだと気にするOL。夏休みの宿題を始める少年など…彼らは一様に「日記」をつけ始める。誰もが「フツウ」のフリをしながら、他人には言えない秘密を抱えている。やがて妄想が彼らを支配し、穏やかだった日常を破壊していく。告白、独白、ブログにメール等々と形を変えていく日記。あなたはその狂気渦巻く禁断の世界に耐えられるか!?
引用:楽天ブックス

ネタバレありの感想

「18禁日記」とキャッチーなタイトルは良し。
というか、やっぱりそこに惹かれて購入したわけだし。
でも、全然18禁じゃないんですよね。
全然えっちでもないし、グロくもない。社会の闇なんかを書いているわけでもない。
タイトル負けと言ったらそれまでなんだけど、もうちょっと頑張って欲しかった、というのも本音。

徐々に目が見えなくなっていく女性の日記なんかは、ちょっとワクワクしながら読んだものの、笑っちゃうオチがもったいなさすぎる。

何より気になったのは文体かな。
なんかやけに古臭いんですよね。バブリーというかなんというか。
中学生の文体のようにも感じる。
つまり、山田悠介さんっぽい。
山田悠介さんの作品ってまだ初期の3、4作品しか読んでないので今はどうか分かりませんが、文章に慣れていないんじゃないか、思わされるあの感じです。

まぁ、でもこういうもんだと思って読んだし、期待通りといえば期待通り。

2020年 年間ベスト

  1. 阿川せんり「パライゾ」
  2. 辻村深月「かがみの孤城」
  3. 阿川せんり「厭世マニュアル」
  4. 辻村深月「オーダーメイド殺人クラブ」
  5. 芦沢央「許されようとは思いません」
  6. 辻村深月「ぼくのメジャースプーン」
  7. 綿矢りさ「蹴りたい背中」
  8. 朝井リョウ「星やどりの声」
  9. 辻村深月「島はぼくらと」
  10. 竹宮ゆゆこ「あなたはここで、息ができるの?」
  11. 辻村深月「朝が来た」
  12. 朝井リョウ「世にも奇妙な君物語」
  13. 今邑彩「そして誰もいなくなる」
  14. 詠坂雄二「リロ・グラ・シスタ」
  15. 青木祐子「嘘つき女さくらちゃんの告白」
  16. 辻村深月「子どもたちは夜と遊ぶ」
  17. 澤村伊智「ぼぎわんが、来る」
  18. ポール・アルテ「第四の扉」
  19. 辻村深月「家族シアター」
  20. 辻村深月「スロウハイツの神様」
  21. 彩坂美月「僕らの世界が終わる頃」
  22. いしいしんじ「ぶらんこ乗り」
  23. 服部まゆみ「この闇と光」
  24. こだま「夫のちんぽが入らない」
  25. こざわたまこ「負け逃げ」
  26. 辻村深月「東京會舘とわたし」
  27. 黒澤いづみ「人間に向いてない」
  28. まさきとしか「完璧な母親」
  29. 矢樹純「夫の骨」
  30. 名倉編「異セカイ系」
  31. 西尾維新「掟上今日子の推薦文」
  32. 深木章子「鬼畜の家」
  33. 伊坂幸太郎「陽気なギャングは三つ数えろ」
  34. 伊坂幸太郎「陽気なギャングが地球を回す」
  35. 詠坂雄二「人ノ町」
  36. 井上ひさし「十二人の手紙」
  37. 似鳥鶏「叙述トリック短編集」
  38. 一條次郎「レプリカたちの夜」
  39. 冲方丁「もらい泣き」
  40. 東野圭吾「恋のゴンドラ」
  41. 伊坂幸太郎「陽気なギャングの日常と襲撃」
  42. 西尾維新「掟上今日子の備忘録」
  43. 萩原麻里「呪殺島の殺人」
  44. 矢野龍王「極限推理コロシアム」
  45. 村崎友「校庭には誰もいない」
  46. 岡嶋二人「タイトルマッチ」
  47. 歌野晶午「舞田ひとみ11歳、ダンスときどき探偵」
  48. 佐藤究「QJKJQ」
  49. 岡田秀文「黒龍荘の惨劇」
  50. 七河迦南「夢と魔法の国のリドル」
  51. 櫻いいよ「交換ウソ日記」
  52. 青柳碧人「悪魔のトリック」
  53. 辻村深月選「スペシャル・ブレンド・ミステリー 謎008」
  54. 二宮敦人「18禁日記」
  55. 阿藤玲「お人好しの放課後 (御出学園帰宅部の冒険) 」
  56. 漢 a.k.a. GAMI「ヒップホップ・ドリーム」
  57. 郷一郎「名無しの十字架」
  58. 永嶋恵美「明日の話はしない」
  59. 小嶋陽太郎「気障でけっこうです」
  60. 藤野恵美「ぼくの嘘」
  61. 鈴木おさむ「名刺ゲーム」
  62. 緒川怜「冤罪死刑」