今邑彩「そして誰もいなくなる」

再発されて色々な本屋でプッシュされている名作。
とてもテンポも良くて読みやすく、状況もとてもわかりやすい。
それに、タイトルからもわかる通り、「そして誰もいなくなった」をモチーフとしたこれぞミステリーという雰囲気が最高に楽しい。

あらすじ

名門女子校の式典の最中、演劇部による『そして誰もいなくなった』の舞台上で、服毒死する役の生徒が実際に死亡。上演は中断されたが、その後も部員たちが芝居の筋書き通りの順序と手段で殺されていく。次のターゲットは私!?部長の江島小雪は顧問の向坂典子とともに、姿なき犯人に立ち向かうが…。戦慄の本格ミステリー。
引用:楽天ブックス

ネタバレありの感想

名門女子校の式典で演劇部による「そして誰もいなくなった」の舞台上で、毒死による被害者が。
なんとも魅力的な始まり。
これぞ本格ミステリー。
「そして誰もいなくなった」で演じた役通りに次々とことされていく被害者たち。

そして、小説序盤のシーン。
誰かが誰かに電話「人殺し」と脅し、500万円を恐喝する場面。
どうやら犯人を知っている人物の存在が書かれているものの、その後すっかりその話は書かれなくなる。
どことなく気にかかるものの、物語の面白さのせいでサクサクページをめくってしまう。

この恐喝していた人物が主人公。
驚いた!
そしてそれよりも驚いてしまったのが、恐喝されていたのが人物が刑事ということ。

「そして誰もいなくなった」をモチーフとした連続殺人の裏でまた一つの事件が進んでいたとは。
思い返すとそういう描写もちゃんと書かれていて、とてもフェア。
もちろん本格ミステリーなので、ちょっと思い切った部分もありますが、それでもフェアな分類に入るミステリーだと思う。

とても面白かった。

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