櫻いいよ「交換ウソ日記」

今時交換日記というアイテムを使うことに惹かれて。
途中からでもメールやラインに移ってしまっては興醒めなところ、上手く理由をつけて最後まで交換日記は続く。
そこはとても良き。

あらすじにある「予想外の結末は圧巻!」について。
全く予想外の結末ではなかった。
「予想外」や「どんでん返し」を褒め言葉だと思っているのならば考えを改めて欲しい。

あらすじ

好きだー。高2の希美は、移動教室の机の中で、ただひと言、そう書かれた手紙を見つける。送り主は、学校で人気の瀬戸山くんだった。同学年だけどクラスも違うふたり。希美は彼を知っているが、彼が希美のことを知っている可能性は限りなく低いはずだ。イタズラかなと戸惑いつつも、返事を靴箱に入れた希美。その日から、ふたりの交換日記が始まるが、事態は思いもよらぬ展開を辿っていって…。予想外の結末は圧巻!感動の涙が止まらない!
引用:楽天ブックス

ネタバレありの感想

展開の読める物語。
伏線の張り方があまりにわざとらしすぎるせい。
無理やり伏線っぽいものを入れる必要なんてないと思うんだけどな。
それが悪いわけではないが、描写なんかで読ませるにはちょっと筆力不足。

徹頭徹尾、少女漫画的なストーリー。
少女漫画も詳しくないし、ここまで少女向けな小説も詳しくないので、これまでこういう小説があったのかどうか知らないんですけど、なかなか小説でこの感覚を味わうことは新鮮でした。

主人公の希美さんがウソをついたことに関する是非や嘘をつき続けた不自然さはありますが、そこも漫画的な感じで、フィクションならではの楽しさだと思います。
ただ、希美さんの趣味(ハードロック・ヘビメタ)に関するあれこれはちょっと不快だったかな。
希美さんの性格をあらわすためとは言えちょっと友達の頭が悪すぎる感じで描かれているような気がする。

2020年 年間ベスト

  1. 阿川せんり「パライゾ」
  2. 辻村深月「かがみの孤城」
  3. 阿川せんり「厭世マニュアル」
  4. 辻村深月「オーダーメイド殺人クラブ」
  5. 芦沢央「許されようとは思いません」
  6. 辻村深月「ぼくのメジャースプーン」
  7. 綿矢りさ「蹴りたい背中」
  8. 朝井リョウ「星やどりの声」
  9. 辻村深月「島はぼくらと」
  10. 竹宮ゆゆこ「あなたはここで、息ができるの?」
  11. 辻村深月「朝が来た」
  12. 朝井リョウ「世にも奇妙な君物語」
  13. 今邑彩「そして誰もいなくなる」
  14. 詠坂雄二「リロ・グラ・シスタ」
  15. 青木祐子「嘘つき女さくらちゃんの告白」
  16. 辻村深月「子どもたちは夜と遊ぶ」
  17. 澤村伊智「ぼぎわんが、来る」
  18. ポール・アルテ「第四の扉」
  19. 辻村深月「家族シアター」
  20. 辻村深月「スロウハイツの神様」
  21. 彩坂美月「僕らの世界が終わる頃」
  22. いしいしんじ「ぶらんこ乗り」
  23. 服部まゆみ「この闇と光」
  24. こだま「夫のちんぽが入らない」
  25. こざわたまこ「負け逃げ」
  26. 辻村深月「東京會舘とわたし」
  27. 黒澤いづみ「人間に向いてない」
  28. まさきとしか「完璧な母親」
  29. 湊かなえ「絶唱」
  30. 西尾維新「掟上今日子の推薦文」
  31. 伊坂幸太郎「陽気なギャングは三つ数えろ」
  32. 伊坂幸太郎「陽気なギャングが地球を回す」
  33. 詠坂雄二「人ノ町」
  34. 井上ひさし「十二人の手紙」
  35. 似鳥鶏「叙述トリック短編集」
  36. 一條次郎「レプリカたちの夜」
  37. 冲方丁「もらい泣き」
  38. 東野圭吾「恋のゴンドラ」
  39. 伊坂幸太郎「陽気なギャングの日常と襲撃」
  40. 西尾維新「掟上今日子の備忘録」
  41. 萩原麻里「呪殺島の殺人」
  42. 矢野龍王「極限推理コロシアム」
  43. 村崎友「校庭には誰もいない」
  44. 岡嶋二人「タイトルマッチ」
  45. 歌野晶午「舞田ひとみ11歳、ダンスときどき探偵」
  46. 佐藤究「QJKJQ」
  47. 七河迦南「夢と魔法の国のリドル」
  48. 櫻いいよ「交換ウソ日記」
  49. 青柳碧人「悪魔のトリック」
  50. 辻村深月選「スペシャル・ブレンド・ミステリー 謎008」
  51. 阿藤玲「お人好しの放課後 (御出学園帰宅部の冒険) 」
  52. 漢 a.k.a. GAMI「ヒップホップ・ドリーム」
  53. 郷一郎「名無しの十字架」
  54. 永嶋恵美「明日の話はしない」
  55. 小嶋陽太郎「気障でけっこうです」
  56. 藤野恵美「ぼくの嘘」
  57. 鈴木おさむ「名刺ゲーム」
  58. 緒川怜「冤罪死刑」