辻村深月選「スペシャル・ブレンド・ミステリー 謎008」

新しい作家さん探したいな、と思って本書を。
「大好きな辻村深月さんおすすめのミステリー作家ならきっと僕も大好きになるはず!」と思って本書を。
こういうのはしょうがないし、もともとちゃんと調べなかったの自分が悪いんだけど、皆さん有名で少なくとも1冊は読んだ事のある作家さんでした。
残念。
もちろん、有名な方達なのでどれも良き短編。

あらすじ

何時、どこで、誰が、何を、何故、どのように?ミステリーの基本「5W1H」を手掛かりに魅惑的な謎を解く。シリーズ第八弾の案内人はいま最も注目を集める作家・辻村深月。自身の思い出も含めた書下ろしの解説とともに選んだ、一九七七年、一九八七年、一九九七年の七つのベストミステリー。
引用:楽天ブックス

ネタバレありの感想

辻村深月さんが、それぞれの短編での「5W1h(When・Where・Who・What・Why・How)」のどこに注目したか、というカテゴライズをして
また、それぞれの作品や作家さんへの想いが書かれていてそれも見所。
特に森村誠一さんとのエピソードはとてもキュートでほっこり。

作品そのものでは、ベストは都筑道夫「みぞれ河岸」が幻想的な雰囲気も良く、ラストも捻った名作。
我孫子武丸「猟奇小説家」もさすがの雰囲気と我孫子武丸さんらしいトリック。好き。
逆に日下圭介「仰角の写真」なんかは、ちょっと無理やりすぎるし、小説に向いていない設定だったのが気になった。

WhenやWhereの部分にそれぞれイラストがあるんだけど、それがそれぞれ「ドラえもん」に出てくる道具になっていて辻村深月さんの趣味が丸出しで良き良き。

2020年 年間ベスト

  1. 阿川せんり「パライゾ」
  2. 辻村深月「かがみの孤城」
  3. 阿川せんり「厭世マニュアル」
  4. 辻村深月「オーダーメイド殺人クラブ」
  5. 芦沢央「許されようとは思いません」
  6. 辻村深月「ぼくのメジャースプーン」
  7. 綿矢りさ「蹴りたい背中」
  8. 朝井リョウ「星やどりの声」
  9. 辻村深月「凍りのくじら」
  10. 朝井リョウ「世にも奇妙な君物語」
  11. 詠坂雄二「リロ・グラ・シスタ」
  12. 辻村深月「子どもたちは夜と遊ぶ」
  13. 澤村伊智「ぼぎわんが、来る」
  14. ポール・アルテ「第四の扉」
  15. 辻村深月「家族シアター」
  16. 彩坂美月「僕らの世界が終わる頃」
  17. いしいしんじ「ぶらんこ乗り」
  18. 服部まゆみ「この闇と光」
  19. こだま「夫のちんぽが入らない」
  20. 黒澤いづみ「人間に向いてない」
  21. まさきとしか「完璧な母親」
  22. 湊かなえ「絶唱」
  23. 伊坂幸太郎「陽気なギャングは三つ数えろ」
  24. 伊坂幸太郎「陽気なギャングが地球を回す」
  25. 詠坂雄二「人ノ町」
  26. 似鳥鶏「叙述トリック短編集」
  27. 一條次郎「レプリカたちの夜」
  28. 冲方丁「もらい泣き」
  29. 東野圭吾「恋のゴンドラ」
  30. 伊坂幸太郎「陽気なギャングの日常と襲撃」
  31. 岡嶋二人「タイトルマッチ」
  32. 歌野晶午「舞田ひとみ11歳、ダンスときどき探偵」
  33. 辻村深月選「スペシャル・ブレンド・ミステリー 謎008」
  34. 阿藤玲「お人好しの放課後 (御出学園帰宅部の冒険) 」
  35. 郷一郎「名無しの十字架」
  36. 永嶋恵美「明日の話はしない」
  37. 小嶋陽太郎「気障でけっこうです」
  38. 藤野恵美「ぼくの嘘」
  39. 鈴木おさむ「名刺ゲーム」
  40. 緒川怜「冤罪死刑」