なんで買ったんだろう。
タイトルも表紙とかあらすじも別に好みじゃないんだけどなぁ。
創元推理文庫ってところは好き。
サクッと読みたい気分だったので、読んだところ思ったよりはよかった。
授業が終われば速やかに帰宅し、成績は中より上、通学区域で奉仕活動をすべしーー御出学園帰宅部は、世間の尺度と一味ちがう。ベニヤ製の人形が夜な夜な徘徊していると聞いて調査に乗り出したのは、地域の皆さんのためにと燃えたわけではなく単なる成り行きだったが、結果的に帰宅部の認知度は上がり、相談と称して持ち込まれるトラブルの数も増えていく。部員たちがのほほんと、時には深刻に、謎を解こうと知恵を絞るが……。四編収録の連作集。
引用:楽天ブックス
学園ものの日常の謎系っぽいタイトルと表紙とあらすじで、そのまんま日常の謎系。
舞台である御出学園では、帰宅部が正式なクラブ活動として認められていて、通学地域でのボランティア活動や平均以上の成績を取らなければいけない、という設定はちょっと面白い。
そして、暇に見えるという理由で悩み相談(日常の謎)が持ち込まれるという作りは綺麗。
登場人物のかき分けがちょっと弱く、誰が誰だかわからない時がちょこちょこと。
キャラクターが付いていても、美少女や美男子ってのが多く、ライトな小説の割にはキャラクターが弱い。
そういうのもあり、ちょっと目滑りしてしまう。
短編としても印象がいまいち弱く、記憶にいまいち残ってない。
つばさくんの悩みから生まれた日常の謎を解決する「たたかうにんじん」はとても良かった。
つばさくんがにんじんを食べなくなった理由や、そもそもにんじんが好き、というつばさくんにほっこり。