僕は清涼院流水が好きなはずだ。
と言うことで、「コズミック」とあわせて読んだ。
YONDA。
読む順番としては「コズミック 流」→「ジョーカー 清」→「ジョーカー 涼」→「コズミック 水」がおすすめ、と清涼院流水が言ってます。
屍体装飾、遠隔殺人、アリバイ工作。作中作で示される「推理小説の構成要素三十項」を網羅するかのように、陸の孤島・幻影城で繰り返される殺人事件。「芸術家」を名乗る殺人者に、犯罪捜査のプロフェッショナルJDC(日本探偵倶楽部)の精鋭が挑む。
引用:楽天ブックス
この本の本質は同人誌だ。
(恐らく清涼院流水が好きな)ミステリのパロディやオマージュなんかをこれでもか、と隠しもせずに突っ込んだ小説。
作中にもよく出てくるのでバレバレですけど、小栗虫太郎「黒死館殺人事件」、夢野久作「ドグラ・マグラ」、中井英夫「虚無への供物」、竹本健治「匣の中の失落」の4大ミステリーへのリスペクトやオマージュをすごく強く感じる。
そして当然のように「ノックスの十戒」や「ヴァン・ダインの二十則」にも噛みつき、それに対抗したいのか「推理小説構成要素三十項」なんてものまで語り出す始末。
そしてその全てがなんか楽しい。
「コズミック」はさすがにどうよ、と思う部分がありますが、「ジョーカー」の2冊は単純に面白いと思ってしまったな。
「しまった」ってことは無いか。
作中の登場人物が「5ページほど前からいました。」みたいな台詞があったように、「ジョーカー」に関しては完全に虚構の世界であることを登場人物すらも勘付いている。
そして、時系列としてはそれより後になる「コズミック」の本当の真犯人は作者ってことになるのかな。
それが清涼IN流水の順番で読んだら出てくる真実ってことでいいのかな。
誰か教えてくれ。