小杉健太郎「神の子(イエス・キリスト)の密室」

キリストには謎が多く残されているというか、奇蹟の有無含め事実が不明なことが多いため、多くの人がここに謎を求めたくなったり解決を見つけたくなったりするのはとてもよくわかる。
僕としても、やはり題材が気になって読んだわけだし。

あらすじ

人類史上最大級の謎!
キリストの「復活」に驚愕のトリックが!?
体制に反逆する教えを説いて民衆の熱烈な支持を得、「神の子」と呼ばれたイエス。だが彼は反乱罪に問われ、十字架にかけられる。その死体は密室状態の洞窟から忽然と消え、イエスは救世主(キリスト)となって復活した。人類史上最大級の奇蹟の真相と驚愕のトリックに、本格推理の英才が挑む。 長編異色歴史ミステリー!
引用:Amazon

ネタバレありの感想

「復活」という奇蹟の謎を解くにしては、いかんせんトリックが弱すぎる。
トリックが弱いうえ、探偵役である主人公の頭が悪すぎて、小説としても中途半端。
せめて主人公の頭がよければ、トリックの弱さがリアリティを出したりしたかもしれないけど、穴だらけの推理だと頭の悪い主人公が解決するためのトリックというよりはナゾナゾをみんなが作っていたような印象すら持ってしまった。

13日の金曜日に磔にされ、安息日である土曜日には十字架から降ろされたってところまではいい。
「その時に槍で刺したけど血がいっぱい出たから、生きていたに違いない」って思いこむの頭悪すぎない?
その前に「死んですぐ刺したのでなければ・・・」とか言ってるのに、その「死んですぐ刺した」という可能性をすぐに捨ててしまうのは探偵としては致命的。
結果、実際に「死んでいなかった」ということではあったものの、決めつけてしまうのはどうかと・・・
あと、「死んでいなかった」と確信しているのに、密室である洞窟からは「誰かが運び出した」としか考えないのも理解できなかった。
「死んでいなかった」なら「一人で逃げ出した」の方がよっぽどありえるでしょうよ。
こんな風に(物語に)都合よく解釈してばかりの探偵には魅力を感じない。

無駄な描写が多く、掘り下げるべき部分を素通りしてしまったりと小説としても弱い。
相性かもしれないけど、全然心にひっかかるものがなかった。

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  33. 東野圭吾「赤い指」
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  36. 西澤保彦「七回死んだ男」
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  39. 早坂吝「探偵AIのリアル・ディープラーニング」
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  41. 西本秋「闇は僕らをつないでいる」
  42. 根本聡一郎「プロパガンダゲーム」
  43. 雫井脩介「犯罪小説家」
  44. はやみねかおる「そして5人がいなくなる」
  45. 下村敦史「真実の檻」
  46. 河合莞爾「デッドマン」
  47. 蒼井上鷹「出られない五人」
  48. 笹沢佐保「どんでん返し」
  49. 貫井徳郎「ドミノ倒し」
  50. 村崎友「夕暮れ密室」
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  54. ジェシー・ケラーマン「駄作」
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