はやみねかおる「亡霊は夜歩く」

そして5人がいなくなる」がとてもよかったので、続けて読む読む。
「名探偵夢水清志郎事件ノート」の第2弾である本書「亡霊は夜歩く」では亜衣達3姉妹が通う虹北学園で事件が起こる。

学園祭を間近に控えて、浮かれた空気が蔓延する虹北学園。
そこで語られるテーマはくだらない校則とそれに従うべきかどうか。
前作に比べるとどうしたって、小さいテーマになってしまっている。
僕にとっては、テーマは小さくなってしまっているが、ターゲットである小学生や中学生にはとても重大な問題。
それを、教師であったはやみねかおるが書くと言うことにとても意義がある。
こういう先生がいたらいいのに、って思われる教師になりたいと考えている先生だったんでしょう。

あらすじ

亜衣・真衣・美衣が通う虹北学園には、四つの伝説がある―「時計塔の鐘が鳴ると、人が死ぬ。」「夕暮れどきの大イチョウは人を喰う。」「校庭の魔法円に人がふる。」「幽霊坂に霧がかかると、亡霊がよみがえる。」そしてある日、こわれているはずの時計塔の鐘が鳴りひびき、『亡霊』事件のはじまりを告げた…。小学上級から。
引用:Amazon「亡霊は夜歩く」

ネタバレありの感想

新キャラが増えてる。
亜衣の同級生のレーチや前川先生や真木先生や、文芸部の面々。
レーチは今後、亜衣とイチャコラしに出てくるんだろうし、推理能力も高く、探偵としての素質も持っている演出で今後の活躍も楽しみ。

学園祭直前と言うことで、亜衣とレーチの青い春が始まった感がすごい。
さすがにちょっと恥ずかしい描写で自分の老いを感じた。

前作に続きトリック自体は小粒なもので、亡霊の正体も想像通り。
これは、ミステリーに慣れてるからこれまでの知識で当てはめこんじゃってるだけなんだろうな。
このシリーズが初のミステリー体験であればまた違った感想になりそう。
って当たり前か。

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