まず正直に言ってしまうと、この作品好きじゃないです。
かと言って、嫌いにもなれない。
この作品に関してはこういう好き嫌いの感想以外の何を言ったところでネタバレになっってしまうと思うのでご注意ください。
読むのであれば、絶対にネタバレ無しで読まないとダメな作品。
アウトドアが趣味の公務員・沖らは、フリーライター・成瀬のブログで知り合い、仮面の男・黒沼が所有する孤島で毎年オフ会を行っていた。沖は、今年こそ大学院生・渚と両想いになりたいと思っていたが、成瀬が若い恋人を勝手に連れてくるなど波乱の予感。孤島に着いた翌朝、参加者の二人が失踪、続いて殺人事件が!さらには意図不明の密室が連続し…。果たして犯人は?そしてこの作品のタイトルとは?
引用:楽天ブックス
「前代未聞のタイトル当てミステリー」という点に惹かれて購入。
メフィスト賞だし、何かしら楽しませてくれるでしょう。という期待もありつつ。
「ネタバレ厳禁」とかそういう煽りは嫌いですが、本書「〇〇〇〇〇〇〇〇殺人事件」は初見でのインパクトをすごく重要視しているのは確か。
そもそもがタイトルからしてインパクト重視。
実際僕もタイトルに惹かれて購入しているし、その作戦は大成功でしょう。
バカミスということを知らずに読んだので、こういうのを読みたい気分じゃなかった。
というのが一番の感想。
バカミスファンは楽しいだろうな。うらやましい。
でも、表紙とかタイトルからバカミス臭を感じてもよかったハズ。
僕が悪い。
やけに盛ってます。
読者への挑戦状あり、仮面の男、孤島もの、密室(しかも針と糸)、叙述トリックありと、なんでもあり。そしてこれらのミステリー的要素をことごとく斜め上から見て、その上おちょくってる。
そこを許せるかどうかでこの本の評価が大きく変わる気がします。
僕は許せるけど、本格から逃げているように感じてしまってあまりいい印象を持てなかったです。
あとは「南国モード」が読んでいて辛かった。
ヒントとしても大きすぎるし。
ロジックにもあまりに無理がある点が多いのが残念。
でも、バカミスとしてはすごくすごくいい作品だと思います。
なんだかんだ、2作目とかも読むことになると思う。