ジェーン・スー、ラジオも上手いが文章も上手いと聞いて読んでみた。
まず、なんてパンチ力のあるタイトルだ。
エッセイ集なんだけど、最初のエッセイが表題作。というか、タイトルトラック。
文章は確かにうまくて面白いんだけど、続けて読むとちょっと胸焼けしてくるので、間をあけながら、他の本を挟みながら時間をかけて読了。
「女子会には二種類あってだな」「ていねいな暮らしオブセッション」「私はオバさんになったが森高はどうだ」……誰もが見て見ぬふりをしてきた女にまつわる諸問題(女子問題、カワイイ問題、ブスとババア問題……etc.)から、恋愛、結婚、家族、老後まで――話題の著者が笑いと毒で切り込む。〝未婚のプロ〟の真骨頂。講談社エッセイ賞受賞作。
引用:楽天ブックス
世の中にはいろいろな人がいて、そういう個人個人の性質と性別ってどれだけ関わりがあるのか、とか考えだすと頭沸騰するんで適当なところであきらめるんですけど、性別っていうのは外から見た自分の一面だと思ってて。
「女子なんだから」とか「男子なんだから」とか。
「大人なんだから」とか「まだ子供なんだから」とか。
そういうある程度のテンプレートにはめ込めようとしてくる人はたくさんいて、そこにはめ込まれるのか、反発するのか、そのどちらも個性になる。
だから、とある女性が、「女子なんだから」という決めつけから反発したとしてもそれはその人が女子だから獲得した個性なんじゃないかな、って。
ジェーン・スーさんが昔女子で、今は女性になった、という立場なんだけど本書を読むと女性はいつまでたっても女子、というのもわかる。
僕は性別男なんで女子にはなれないんだけど、生まれた時からとか、小さな時から持っているものはあって(例えばメールなんかですぐに”!”を使う癖)それに名前を付けるなら「男子」ってことになるんだと思う。
ジェーン・スーさんも”!”をよく使っていた云々のエピソード最高に面白かった。
シンパシー。