法月綸太郎ってあんまり読んでいない。
随分前に「二の悲劇」を読んだはずだけど、内容は覚えてない。
王道中の王道の本格ミステリ。
よき。
密室、好きですよね。
僕も大好き。
雪の密室だと、必ずと言っていいほど足跡が問題になるわけですけど、これもそう。
法月綸太郎シリーズの第1作。
雪の山荘で美女が殺される。部屋は旋錠され、犯人の足跡もない! 本格推理の極。誇り高い美女からの招待で信州の山荘に出かけた法月警視だが、招待客が一堂に会したその夜、美女が殺される。建物の周囲は雪一色、そして彼女がいたはずの離れまで、犯人らしい人物の足跡もついていないのだ。この奇怪な密室殺人の謎に法月警視の息子綸太郎が挑戦する、出色本格推理。
引用:楽天ブックス
沢渡冬樹がすごい人物だってのが、ピンとこなかった。
そして、西尾維新を思い出した。
しかし、特別圧倒的天才ってわけでもなくて、そこでちょっと残念だと思ってしまうのは、ライトノベル的なものに慣れすぎてしまった僕の問題でしょうかね。
全体的に、気を持たせるような展開がいくつもあり、終盤までのめり込んで楽しめた。
(小説内の)法月綸太郎の出生の秘密や、謎の美女、怪しい親子、雪の密室など、気になる点が多々。
シリーズものとしてどんどん読んでいくべきなんでしょうね。
だいたいの解決、特に引き裂かれたエピソードはすごく洒落ているし、法月綸太郎の出生の云々もすごく楽しめたし、雪の密室の足跡のトリックだけなら、すごく「なるほど」って感じなのに、さすがに警視を起こしたのが兄の方だった、というのはさすがにどうだろう。
綱渡りすぎると思う。
そのせいで、トリック全体が陳腐に見えてしまってもったいなかった。
これぞ本格って感じでよきです。