Nobutake Dogen.com

野村美月「文学少女と月花を孕く水妖」

最終巻に向けての特別編。
時系列で言うと夏休みになり「文学少女と飢え乾く幽霊」の次。
それでも、このタイミングで刊行された意味よ。あぁ、愛しの遠子先輩と。

琴吹さんもかわいいよ。
でも、やっぱり遠子先輩なんですわ。遠子先輩が世界でいっっっちばんかわいい。
モチーフは泉鏡花の「夜叉ヶ池」
泉鏡花も読んでない。読まねばね。

あらすじ

『悪い人にさらわれました。着替えと宿題を持って、今すぐ助けに来てください』―そんな遠子からのSOSで、夏休みを姫倉の別荘で“おやつ”を書いて過ごす羽目になった心葉。だが、そんな彼らに、八十年前起こった惨劇の影が忍び寄る。“令嬢”“学生”そして“妖怪”。役者は揃い舞台は整い、すべては再び崩壊に向かう。事態を仕組んだ麻貴の望みとは?自らの“想像”に心を揺らす、“文学少女”の“秘密”とは―。夢のようなひと夏を描く、“文学少女”特別編。
引用:Amazon

スポンサーリンク

ネタバレありの感想

最近琴吹さんが目立ちすぎていたために、一旦休んでもらって遠子先輩大活躍。
やっぱり僕、遠子先輩が好きだ。

今巻はとにかくエピローグ。
エピローグというか、最終巻に向けてのプロローグとも呼べるようなもので、
前巻で心葉の物語に一区切りついたことで、本編の終わりに何を語るか、誰の物語になるか、というとそりゃもちろん天野遠子。

琴吹さんルートに入ったように見せてはいたが、これまでも、遠子先輩に罪悪感のようなものを感じたり、弟のような扱いにショックを受けていたりとしていたものの、心葉は自分の気持ちには気づいていない。
それは、美羽とのいざこざによる後遺症なんだろう。
さて、そうなると琴吹さんとはどんな決着をつけるのか、それともお得意の叙述トリック的なミスリードなのか。
とうとう、次の上下巻で本編は終わり。

2018年 年間ベスト

  1. 西加奈子「ふる」
  2. 鳥飼否宇「死と砂時計」
  3. 宮下奈都「羊と鋼の森」
  4. 筒井康隆「朝のガスパール」
  5. 天祢涼「キョウカンカク 美しき夜に」
  6. 井上真偽「その可能性はすでに考えた」
  7. 井上真偽「探偵が早すぎる」
  8. 瀬川コウ「謎好き乙女と奪われた青春」
  9. 竹本健治「涙香迷宮」
  10. 筒井康隆「ロートレック荘事件」
  11. 野村美月「文学少女と繋がれた愚者」
  12. 野村美月「文学少女と慟哭の巡礼者」
  13. 野村美月「文学少女と神に臨む作家」
  14. 野村美月「文学少女と月花を孕く水妖」
  15. 深水黎一郎「テンペスタ 最後の七日間」
  16. 北山猛邦「先生、大事なものが盗まれました」
  17. 伊坂幸太郎「仙台ぐらし」
  18. 辻村深月「盲目的な恋と友情」
  19. 辻村深月「鍵のない夢を見る」
  20. 野村美月「文学少女と死にたがりの道化」
  21. 野村美月「文学少女と穢名の天使」
  22. 伊坂幸太郎「オーデュボンの祈り」
  23. 辻村深月「ハケンアニメ!」
  24. 東野圭吾「仮面山荘殺人事件」
  25. 有栖川有栖「46番目の密室」
  26. 青崎有吾「体育館の殺人」
  27. 下村敦史「生還者」
  28. 野村美月「文学少女と飢え渇く幽霊」
  29. 木内一裕「デッドボール」
  30. 佐藤友哉「子供たち怒る怒る怒る」
  31. 森絵都「カラフル」
  32. 井上荒野「あなたの獣」
  33. 東野圭吾「どちらかが彼女を殺した」
  34. 岡嶋二人「そして扉が閉ざされた」
  35. 東野圭吾「ある閉ざされた雪の山荘で」
  36. メグ・ガーディナー「心理検死官ジョー・ベケット」
  37. 瀬尾まいこ「おしまいのデート」
  38. 竹宮ゆゆこ「あしたはひとりにしてくれ」
  39. 伊坂幸太郎「火星に住むつもりかい?」
  40. 西澤保彦「殺す」
  41. 東野圭吾「放課後」
  42. 長江俊和「出版禁止」
  43. 東川篤哉「密室の鍵貸します」
  44. 倉知淳「星降り山荘の殺人」
  45. 東野圭吾「十字屋敷のピエロ」
  46. 秋吉理香子「暗黒女子」
  47. ネレ・ノイハウス「深い疵」
  48. 折原一「覆面作家」
  49. 恩田陸「木漏れ日に泳ぐ魚」
  50. 大石圭「人を殺す、という仕事」
  51. 浜口倫太郎「22年目の告白-私が殺人犯です-」
  52. ハリイ・ケメルマン「九マイルは遠すぎる」
  53. 綾辻行人「どんどん橋、落ちた」
  54. 首藤瓜於「脳男」
  55. 西澤保彦「麦酒の家の冒険」
  56. 青柳碧人「西川麻子は地理が好き。」
  57. カタリーナ・インゲルマン=スンドベリ「犯罪は老人のたしなみ」
  58. 原宏一「床下仙人」
  59. 島田荘司「斜め屋敷の犯罪」
  60. 折原一「耳すます部屋」
  61. 七月隆文「ぼくは明日、昨日のきみとデートする」
  62. 鯨統一郎「邪馬台国はどこですか?」
  63. 木下半太「鈴木ごっこ」
  64. 高木敦史「演奏しない軽音部と4枚のCD」
  65. 遠藤武文「トリック・シアター」
  66. 伊原柊人「隣人の死体は、何曜日に捨てればいいですか?」
スポンサーリンク

Book | 2018年6月29日