“文学少女”シリーズ第2作目もサクサクと読む読む。
表紙の遠子先輩が美しすぎる。
内容としては琴吹ななせちゃんの本領が発揮されだす1冊。
文芸部部長・天野遠子。物語を食べちゃうくらい愛しているこの自称“文学少女”に、後輩の井上心葉は振り回されっぱなしの毎日を送っている。そんなある日、文芸部の「恋の相談ポスト」に「憎い」「幽霊が」という文字や、謎の数字を書き連ねた紙片が投げ込まれる。文芸部への挑戦だわ!と、心葉を巻き込み調査をはじめる遠子だが、見つけた“犯人”は「わたし、もう死んでるの」と笑う少女で―!?コメディ風味のビターテイスト学園ミステリー、第2弾。
引用:楽天ブックス
琴吹ななせちゃんが好きだ。
ツンデレが初めてかわいいと思ったのが、ななせちゃんだ。
でも、確か初読の時は「文学少女と飢え渇く幽霊」時点ではまだ”生意気な女め”、という感想だったかと思うが、今読むとすでに超絶かわいい。
でも、ツンがひどすぎない?好きな人に対してここまでのツンをしてしまうってちょっと不安になる・・・
琴吹ななせのやりすぎなツンデレとそこに鈍感な心葉、そこが”文学少女”シリーズをライトノベルたらしめてる部分だ。
ミステリー的には暗号もの、と言いたいところだけど全然工夫の無い暗号で肩透かしもいいところ。
ラストの遠子先輩切なくていい。
エピローグが詩的ですごくいい。
シリーズ通して一番評価が低くなるのがこれだと思う。
あまり楽観的なシリーズでは無いにしても悲劇的すぎる話だし、新キャラの流人が鼻につく。
もしも、ここで離脱を考えてしまった人は次の「文学少女と繋がれた愚者」まではがんばって読んでみてほしい。
1冊ものとしてもいいし、シリーズとして大きく動いて最高だから。