「あさこ」じゃなくて「まこ」なのか。
トリビア面白い。地理ってあんまり興味のあるジャンルではないんだけどそれでも面白いからトリビアってすごい。
麦わら帽子の美少女、西川麻子が地理の知識を使って謎を解いていく。
軽くて読みやすい。
ミステリーとしては弱いけど、小説としてまぁまぁ面白かった。
捜査について一般人に相談しすぎ点や、一般人が犯人に顔を見せるの?など気になる点はもちろん多々あるけど読みやすさや軽さのおかげか、まぁいいか、という気持ちで読める。
老富豪は土蔵に閉じ込められて死んでいた。事故と思われたが、なぜか床は一面、真っ赤に塗られていて―完全犯罪に挑むのは「地理」をこよなく愛する地理ガール探偵、西川麻子。遺言状に隠された地図記号の暗号、アフリカの湖にまつわる意外すぎる犯罪ほか、世界地理のトリビアで6つの謎を解き明かす。新感覚ミステリー。
引用:楽天ブックス
形式としては古畑任三郎や刑事コロンボのような倒叙ミステリ(犯人が最初からわかっているもの)で、こういうライトなものにしては珍しくちゃんと殺人事件が発生していて、そこは好印象。
トリックを暴くというよりはダイイングメッセージや暗号の解読なんかに地理の知識が使われていて、ミステリーとしての楽しみは少なめ。
中沢警部がなぜ鳩時計を常に持っているかの謎は解決されない点が気になった。
シリーズありきの書き方は嫌いじゃないんだけど、もうちょっと着地はさせてほしいな。
何かしらの解決をさせるべきではなかろうか、と思う。
その点、野村美月の文学少女シリーズは結構上手だった気がする。
文学少女シリーズも再読しよう。