金沢旅行に行ってきました。
一人旅の時、積ん読崩すために本を何冊か持っていく。
新幹線の中で読む小説っていいですよね。
旅行の醍醐味。
高校一年の秋、楡未來は亡き叔母が“4枚同時再生が必要な”CDを遺した意味を探るため、軽音部の部室を訪れた。そこで待っていたのは、演奏しない「聴く専門」部員・塔山雪文。挙動不審で怖がりだけど、音楽にはものすごく詳しい塔山の力をかりて、未來は叔母の真意を追う。架空言語で歌う曲を題材に書かれた小説の盗作騒動、壊されたギターと早朝の騒音との関係など、学校で起こる事件を音楽の知識で解き明かす全4篇。
引用:楽天ブックス
惜しい。
僕があまり日常系ミステリに魅力を感じないからなのかもしれないけど、いまいちはまれず。
こういうスタイルの小説って大事なのは、キャラクターだと思うんですけど、そこにも魅力を感じることができなかった。
ミステリとしても、トリックらしいトリックがあるわけでもないので、探偵も推理というよりは偶然真相にたどり着いてしまう感じ。もちろん、知識があってこそなんですけど。
「無限大の幻覚」でのオチは割と好きだけど、そもそもなんであの人はギター壊したことを黙ってたの?
この頃にはもう集中して読めてないから自信ないけど、書かれてない気がする。
「ザイリーカ」での叔母の謎の残し方もあまりに意地悪な気がする。
かなりの偶然に助けられないと、解決できなかった謎。
そういう温度差も気になった。
なんとなくだけど、流行りの日常系ミステリをやるのに使われてない題材を使ってみました。って感じを受けてしまった。
素敵な一節やセリフはちょこちょこ出てくるので他のも読んでみるべきか。