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首藤瓜於「脳男」

読んだことあると思ってて、でも忘れてるからもう一回読もう。と思って買ったんだけど、多分未読だ。
「第46回(2000年) 江戸川乱歩賞受賞」ということですが、そう思って読むと江戸川乱歩っぽさある。無いこともないんじゃないかな。少しは。

鈴木一郎の天才感とか、どことなくオドロオドロしい雰囲気とか、エンタメ小説って感じとか。なんとなくね。なんとなく、そんな風に感じられなくもない感じで。っていう自信の無さ。

あらすじ

ある地方都市で起きた連続爆破事件の犯人が割り出されるところで物語ははじまる。警察が犯人のアジトを急襲すると、犯人は謎の男ともみあっている。犯人は逃亡し警察は謎の男のみ逮捕するが、男「鈴木一郎」の言動はどこか奇妙で、精神鑑定を受けさせるため病院に送られる――
引用:Amazon

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感想(ネタバレあり)

ミステリーでは無い。主軸は謎解きでは無い。
一番の謎は鈴木一郎の正体なんだけど、そこの解決は推理やひらめきではなくとにかく足。

後半、病院での爆弾の件あたりから加速度的に面白くなってくる。
作者さんも謎解きよりもこういう場面を書きたかったのでは?
もしそうであるならば、もっと爆弾魔の緑川を掘り下げて、鈴木対緑川対茶屋の三つ巴とかもっと読みたかったな。

ヨハネの黙示録を見立てた犯行とか魅力的だし、緑川がそこに至った背景とかあればもっと魅力的な悪役になれたのにな。

続編ありそうな終わりだな、って思って、読了後ググったら当然あったり、これ映画化もされてたのか。
続編は見てみよう。
映画はいいや。

2018年 年間ベスト

  1. 西加奈子「ふる」
  2. 鳥飼否宇「死と砂時計」
  3. 宮下奈都「羊と鋼の森」
  4. 筒井康隆「朝のガスパール」
  5. 天祢涼「キョウカンカク 美しき夜に」
  6. 井上真偽「その可能性はすでに考えた」
  7. 瀬川コウ「謎好き乙女と奪われた青春」
  8. 竹本健治「涙香迷宮」
  9. 筒井康隆「ロートレック荘事件」
  10. 深水黎一郎「テンペスタ 最後の七日間」
  11. 北山猛邦「先生、大事なものが盗まれました」
  12. 伊坂幸太郎「仙台ぐらし」
  13. 伊坂幸太郎「オーデュボンの祈り」
  14. 辻村深月「ハケンアニメ!」
  15. 東野圭吾「仮面山荘殺人事件」
  16. 有栖川有栖「46番目の密室」
  17. 青崎有吾「体育館の殺人」
  18. 下村敦史「生還者」
  19. 木内一裕「デッドボール」
  20. 佐藤友哉「子供たち怒る怒る怒る」
  21. 森絵都「カラフル」
  22. 岡嶋二人「そして扉が閉ざされた」
  23. 東野圭吾「ある閉ざされた雪の山荘で」
  24. メグ・ガーディナー「心理検死官ジョー・ベケット」
  25. 瀬尾まいこ「おしまいのデート」
  26. 伊坂幸太郎「火星に住むつもりかい?」
  27. 東野圭吾「放課後」
  28. 長江俊和「出版禁止」
  29. 東川篤哉「密室の鍵貸します」
  30. 東野圭吾「十字屋敷のピエロ」
  31. ネレ・ノイハウス「深い疵」
  32. 折原一「覆面作家」
  33. 恩田陸「木漏れ日に泳ぐ魚」
  34. 浜口倫太郎「22年目の告白-私が殺人犯です-」
  35. ハリイ・ケメルマン「九マイルは遠すぎる」
  36. 首藤瓜於「脳男」
  37. 西澤保彦「麦酒の家の冒険」
  38. 青柳碧人「西川麻子は地理が好き。」
  39. カタリーナ・インゲルマン=スンドベリ「犯罪は老人のたしなみ」
  40. 原宏一「床下仙人」
  41. 島田荘司「斜め屋敷の犯罪」
  42. 鯨統一郎「邪馬台国はどこですか?」
  43. 木下半太「鈴木ごっこ」
  44. 高木敦史「演奏しない軽音部と4枚のCD」
  45. 遠藤武文「トリック・シアター」
  46. 伊原柊人「隣人の死体は、何曜日に捨てればいいですか?」
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Book | 2018年1月14日