喜国雅彦「本棚探偵の生還」
エッセイはそんなに読まない僕だけれどこのシリーズは最高だ。
本当に最高だ。
あらすじ
本棚探偵、古本を求め、ついに台湾へ! ロンドンへ! もちろん聖地・神保町も忘れちゃいない。
ここをスタート地点として三鷹まで、マラソンしながら古本を買ってみた。いや、古本を買いながらマラソンしてみた(?)。
さらにパワーアップした古本エッセイ第3弾。
引用:楽天ブックス
喜国雅彦 双葉社 2014年09月09日
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感想
本への愛情、特に古本への愛情に溢れまくったシリーズ。
本や書店、古本やミステリーが好きな人なら絶対に楽しいし、悔しくなるし、その後やっぱり楽しいシリーズ。
喜国さんの趣味のせいでミステリー関連の話題が多いんですけど、内容についてはそんなに触れてないので、ミステリー知らなくても全く問題ないです。
そうなんですよ、作品案内じゃないんですよね、このシリーズ。
どの作家が、とかどの作品が、とかじゃなくて、「俺の友達にヤバい奴がいてさ」って感じ。
鉄オタにも「乗り鉄」や「撮り鉄」などいろいろあるように、書痴にもいろいろあって喜国さんはいわゆる収集家。
もちろん読書家でもあるんだけど、とにかく収集家。
そして喜国さんの周りにいる書痴のみなさま。
類は友を呼ぶ。まさしくその通りで、濃い人間がたっぷり。
シリーズ通していろいろな企画をやっていて「本棚探偵の冒険 」でのポケミスマラソンとか最高に楽しかったんですけど、「本棚探偵の生還」でもマラソンしながら古本屋に寄る「マラ本マン」や一日中電車に揺られながら本を読む「恐怖の旅」など最高で、読書と旅行が好きな僕も本を持って電車乗りまくる旅やってみたい、ってすごい思った。
暇ができたらやろう。
お気に入りの本を何冊か持って行って。電車に揺られよう。
あぁ、楽しみだ。
本が好きで本当によかった。
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