Nobutake Dogen.com

映画「セッション」@Hulu

本当に素晴らしい。
こんなに素晴らしい映画を映画館で見たかった。
悔しい。
それでも、出会えてよかった。本当にすごい映画。

あらすじ

名門音楽大学に入学したドラマーのニーマンは、伝説の鬼教師フレッチャーのバンドにスカウトされる。彼に認められれば、偉大な音楽家になるという夢と野心は叶ったも同然と喜ぶニーマン。だが、ニーマンを待っていたのは、天才を生み出すことにとりつかれ、0.1秒のテンポのズレも許さない、異常なまでの完璧さを求めるフレッチャーの狂気のレッスンだった。さらにフレッチャーは精神を鍛えるために様々な心理的ワナを仕掛けて、ニーマンを追いつめる。恋人、家族、人生さえも投げ打ち、フレッチャーの目指す極みへと這い上がろうとするニーマン。果たしてフレッチャーはニーマンを栄光へと導くのか、それとも叩きつぶすのか─?
引用:公式サイト

感想

シンプル。
とにかくシンプルな映画。
登場人物も少なく、舞台もほとんど学校の中と、とても観やすい。
観やすいから、時々あるブレイクポイントがすごい魅力的で、感動的で、興奮。

好き嫌いが分かれる映画だと思う。
確かに観やすいのに見ていて、辛い。
音楽好きな人はこんなシーン見たくないと思うんですよね。
「音楽は楽しいもの」とはいうものも一つの真実だと思うので。
主人公のニーマンも苦しそうにドラムを叩く。
血を流しながら。

フレッチャーの教育は確かに行き過ぎなんでしょうね。
暴力はもちろん、嘘や家族の悪口など、精神的にも

ラストの展開が本当に嫌。嫌というよりは、きつい。
学校を退学させられたニーマンと、行き過ぎた指導を密告され、退職させられたフレッチャーが再度出会った時に語った、行き過ぎた指導も天才を生み出すためだった、ニーマンには期待していた、となってようやく和解。
と思ったのに・・・
ニーマンに嘘の選曲を伝えていて、演奏会を見に来ているスカウトの前で、ドラマーとしての道を完全に閉ざそうとするフレッチャー。
あの時の気持ち、辛過ぎた。
ニーマンの完全な敗北。

そこで一度は舞台から逃げ出すものの、再びドラムセットに座るニーマンがどういうつもりだったのか。ただの「ヤケ」だったのか、フレッチャーに対する「復讐」だったのか。

「次はゆっくりした曲を・・・」と言いかけた時、ニーマンが勝手に叩き出したドラムソロはキャラバン。
その瞬間、「これどうなんの?どう終わるの?」です。
ニーマンの熱気が周りを巻き込んでいき、強制的に始まった「キャラバン」。
その演奏にあわせて指揮を始めるフレッチャー。
それは、フレッチャーの完全な敗北。初めてニーマンが勝った瞬間。
これが、映画の結末か、と思いきや。
フレッチャーが段々とニーマンの凄さに気づいてしまう。結果、フレッチャーが天才を作り出してしまう。それは、ニーマンとフレッチャー、どっちの勝ちなのか。

勝ち負けじゃないんですよね、音楽って。
そこから始まるニーマンとフレッチャーの「セッション」。
本当に素晴らしい。
鳥肌もの。

原題は「Whiplash」ですけどこの映画に「セッション」と放題をつけたのは見事。
最高の映画。

Movie | 2017年3月19日