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折原一「グランドマンション」

叙述トリックの名手として名高い折原一の連作短編集。
さすがに上手。
こういう人が名手、と呼ばれるんだな。

あらすじ

アクの強い住人たちが、これでもかとばかりに問題を引き起こす「グランドマンション一番館」を舞台に、希代の名手の技巧が冴え渡る!「神の灯火」か『そして誰もいなくなった』か。ファン必読の傑作ミステリー連作集。ようこそ。不可解で愉快なグランドマンションへ。
引用:Amazon


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感想(ネタバレあり)

「グランドマンション一番館」というマンションを舞台に数々の事件が起こる。

連作短編ではあるが舞台が一つなだけで、題材やトリックなんかはそれぞれ別もの。
騒音問題、幼児虐待、年金不正受給、振り込め詐欺など様々な社会問題をミステリーという娯楽に落とし込んでいて、作者の頭の中はなんでもミステリーにしてしまうんだな、と感嘆。

題材も様々なんですけど、ジャンルも様々。
ホラーテイストだったり、SFを匂わせたり、コメディタッチだったりと本当に見事。
様々な方向を向いているせいで、1冊の小説としては軽い印象を受けちゃいましたが、やっぱりミステリーとして、以外な結末の連続ですごい楽しめた。

伏線の提示の仕方が見事。
普段、伏線は回収ばかりが褒められますが、提示の方が大事なんだな、と思いました。

連作短編集なので、一つを取り上げることは意味ないですけど「善意の第三者」がすごい好き。

他のも読もう。
折原一あんまり読んでないから、いっぱい読みたい。

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Book | 2017年6月6日