Nobutake Dogen.com

辻村深月「スロウハイツの神様」

みんな大好き辻村深月のみんな大好き「スロウハイツの神様」。
「スロウハイツの神様」を辻村深月のベストにしている人、きっと多くいますよね。
僕もかなり好きです。

あらすじ

人気作家チヨダ・コーキの小説で人が死んだーー

あの事件から10年。
アパート「スロウハイツ」ではオーナーである脚本家の赤羽環とコーキ、そして友人たちが共同生活を送っていた。
夢を語り、物語を作る。
好きなことに没頭し、刺激し合っていた6人。
空室だった201号室に、新たな住人がやってくるまでは。
引用:Amazon

すごく簡単に言っちゃうと辻村深月版「漫画道」です。
本家の「漫画道」と違うのは辻村深月版はフィクションです。

アパート「スロウハイツ」を舞台にクリエイター達が繰り広げる、青春ミステリでいいのかな?
青春というにはピリピリしすぎな気はしますが。


スポンサーリンク

感想(ネタバレあり)

何がすごいって「上巻」と「下巻」に分かれてるんですけど、それが見事です。

上巻は上巻だけで、すごい面白いんですよ。
ミステリー要素は全然無くて、キャラクター紹介に費やしてる感じなんですけど、キャラクターが全員とても魅力的でどれも愛おしい、ってわけでは無いんですよ。
辻村深月は本当にキャラクター作るのが上手だな、と感心させられます。
作者の漫画好き、特に藤子・F・不二雄好きという側面がこういう所に現れてる気がします。
魅力的なキャラクターがワイワイやってる、それだけで物語はとても面白くなるんですね。
キャラクターよりもストーリーを重視する人なんかは、少し退屈な上巻かもしれません。

下巻になるとだんだんとミステリー成分も滲み出てきて、後半は畳み掛けるように伏線を回収していきます。
伏線回収が上手かどうかは、人によって判断が分かれそうですが、気持ちいいですよ。とても気持ちいい。

何度読んでも最高にいいし、何度も読んでこそいい作品な気がします。

ところで、藤子不二雄ってキーボードで打つとすごい気持ちいいですよね。

スポンサーリンク

Book | 2016年11月12日