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高木敦史「演奏しない軽音部と4枚のCD」

金沢旅行に行ってきました。
一人旅の時、積ん読崩すために本を何冊か持っていく。
新幹線の中でよむ小説っていいですよね。

あらすじ

高校一年の秋、楡未來は亡き叔母が“4枚同時再生が必要な”CDを遺した意味を探るため、軽音部の部室を訪れた。そこで待っていたのは、演奏しない「聴く専門」部員・塔山雪文。挙動不審で怖がりだけど、音楽にはものすごく詳しい塔山の力をかりて、未來は叔母の真意を追う。架空言語で歌う曲を題材に書かれた小説の盗作騒動、壊されたギターと早朝の騒音との関係など、学校で起こる事件を音楽の知識で解き明かす全4篇。

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ネタバレありの感想

惜しい。
僕があまり日常系ミステリに魅力を感じないからなのかもしれないけど、いまいちはまれず。
こういうスタイルの小説って大事なのは、キャラクターだと思うんですけど、そこにも魅力を感じることができなかった。

ミステリとしても、トリックらしいトリックがあるわけでもないので、探偵も推理というよりは偶然真相にたどり着いてしまう感じ。もちろん、知識があってこそなんですけど。

「無限大の幻覚」でのオチは割と好きだけど、そもそもなんであの人はギター壊したことを黙ってたの?
この頃にはもう集中して読めてないから自信ないけど、書かれてない気がする。
「ザイリーカ」での叔母の謎の残し方もあまりに意地悪な気がする。
かなりの偶然に助けられないと、解決できなかった謎。
そういう温度差も気になった。

なんとなくだけど、流行りの日常系ミステリをやるのに使われてない題材を使ってみました。って感じを受けてしまった。
素敵な一節やセリフはちょこちょこ出てくるので他のも読んでみるべきか。

2018年 年間ベスト

  1. 西加奈子「ふる」
  2. 鳥飼否宇「死と砂時計」
  3. 宮下奈都「羊と鋼の森」
  4. 天祢涼「キョウカンカク 美しき夜に」
  5. 瀬川コウ「謎好き乙女と奪われた青春」
  6. 筒井康隆「ロートレック荘事件」
  7. 深水黎一郎「テンペスタ 最後の七日間」
  8. 北山猛邦「先生、大事なものが盗まれました」
  9. 伊坂幸太郎「仙台ぐらし」
  10. 東野圭吾「仮面山荘殺人事件」
  11. 有栖川有栖「46番目の密室」
  12. 青崎有吾「体育館の殺人」
  13. 下村敦史「生還者」
  14. 佐藤友哉「子供たち怒る怒る怒る」
  15. 岡嶋二人「そして扉が閉ざされた」
  16. 東野圭吾「ある閉ざされた雪の山荘で」
  17. メグ・ガーディナー「心理検死官ジョー・ベケット」
  18. 瀬尾まいこ「おしまいのデート」
  19. 東野圭吾「放課後」
  20. 長江俊和「出版禁止」
  21. 東川篤哉「密室の鍵貸します」
  22. 東野圭吾「十字屋敷のピエロ」
  23. ネレ・ノイハウス「深い疵」
  24. 折原一「覆面作家」
  25. 浜口倫太郎「22年目の告白-私が殺人犯です-」
  26. ハリイ・ケメルマン「九マイルは遠すぎる」
  27. 首藤瓜於「脳男」
  28. 西澤保彦「麦酒の家の冒険」
  29. カタリーナ・インゲルマン=スンドベリ「犯罪は老人のたしなみ」
  30. 原宏一「床下仙人」
  31. 島田荘司「斜め屋敷の犯罪」
  32. 鯨統一郎「邪馬台国はどこですか?」
  33. 木下半太「鈴木ごっこ」
  34. 高木敦史「演奏しない軽音部と4枚のCD」
  35. 枝松蛍「何様ですか?」
  36. 伊原柊人「隣人の死体は、何曜日に捨てればいいですか?」
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Book | 2018年2月26日