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ネレ・ノイハウス「深い疵」

ドイツの警察小説。
あらすじ見ると「警察小説シリーズ開幕」ってなっているんですけど、シリーズとしては3作めのようだ。翻訳がこれが初。ってことみたい。
これだから翻訳ものは!

ただ、面白かった。

あらすじ

ホロコーストを生き残り、アメリカ大統領顧問をつとめた著名なユダヤ人が射殺された。凶器は第二次大戦期の拳銃で、現場には「16145」の数字が残されていた。司法解剖の結果、被害者がナチスの武装親衛隊員だったという驚愕の事実が判明する。そして第二、第三の殺人が発生。被害者の過去を探り、犯罪に及んだのは何者なのか。ドイツで累計200万部突破の警察小説シリーズ開幕。
引用:BOOKデータベース

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ネタバレありの感想

女性の作家さんらしいですがすっごい骨太。
そもそも設定からすでに匂う悲劇感。
ナチスやホロコーストが背景にあって不幸な人が出てこないわけがない。

この小説、何がいいってすごく警察小説なんですよね。
探偵小説ではなくて、警察小説
すごい天才がいるわけではなくて、警察がちゃんとチームとしてそれぞれがそれぞれの役割をきちんと全うして、真実に近づいていく感じは見事。キャラクターそれぞれに見せ場があり誰が欠けても、というと少し大袈裟だけど、みんなが必要だった感じはあって高まる。
もちろん、主人公としてピアとオリヴァーのコンビが一番魅力的。

バディ物としても読めるし、群像劇としても読める。
面白かった。とても。

2018年 年間ベスト

  1. 西加奈子「ふる」
  2. 鳥飼否宇「死と砂時計」
  3. 宮下奈都「羊と鋼の森」
  4. 天祢涼「キョウカンカク 美しき夜に」
  5. 筒井康隆「ロートレック荘事件」
  6. 深水黎一郎「テンペスタ 最後の七日間」
  7. 北山猛邦「先生、大事なものが盗まれました」
  8. 青崎有吾「体育館の殺人」
  9. 下村敦史「生還者」
  10. 東野圭吾「ある閉ざされた雪の山荘で」
  11. メグ・ガーディナー「心理検死官ジョー・ベケット」
  12. 瀬尾まいこ「おしまいのデート」
  13. 長江俊和「出版禁止」
  14. 東野圭吾「十字屋敷のピエロ」
  15. ネレ・ノイハウス「深い疵」
  16. 折原一「覆面作家」
  17. 浜口倫太郎「22年目の告白-私が殺人犯です-」
  18. ハリイ・ケメルマン「九マイルは遠すぎる」
  19. 首藤瓜於「脳男」
  20. カタリーナ・インゲルマン=スンドベリ「犯罪は老人のたしなみ」
  21. 原宏一「床下仙人」
  22. 高木敦史「演奏しない軽音部と4枚のCD」
  23. 枝松蛍「何様ですか?」
  24. 伊原柊人「隣人の死体は、何曜日に捨てればいいですか?」
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Book | 2018年2月4日