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舞城王太郎「煙か土か食い物」

舞城王太郎大好き。
一番好きな作家は?って聞かれると「舞城王太郎か辻村深月か太宰治」って答えます。
順番つけられない。

いつの間にかなくなっていたので再購入。
引っ越した時かな。

あらすじ

腕利きの救命外科医・奈津川四郎に凶報が届く。連続主婦殴打生き埋め事件の被害者におふくろが?ヘイヘイヘイ、復讐は俺に任せろマザファッカー!故郷に戻った四郎を待つ血と暴力に彩られた凄絶なドラマ。破格の物語世界とスピード感あふれる文体で著者が衝撃デビューを飾った第19回メフィスト賞受賞作。
引用:「BOOK」データベース


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感想(ネタバレあり)

僕が舞城王太郎を知ったきっかけは、山口藍が表紙をしていた「阿修羅ガール」。
山口藍好き。
そしてそれから、舞城王太郎にもどっぷりハマってます。

圧倒的に替えのきかない作家。舞城王太郎は舞城王太郎でしか読めない。
まだ読んでいない人は間違いなく新しい読書体験を味わえますよ。好きになれるかはわからないけど。

とになく文圧がすごい。「文圧」って言葉を舞城の作品以外で使うことがないけど、とにかく怒涛の文圧。
改行の少なさ、下品な言い回し。テンポ重視のセリフ回し。
これが気持ちいい。読書体験として心地よい。
舞城は「阿修羅ガール」以降純文学に寄って行きますが、この時すでに文学的な要素はふんだんに盛り込まれている。
この小説が言いたいことは家族愛。

暗号や見立て、密室など謎は多いけど、密室なんかは「ボタンを押したら屋根が動く」なんていう力技だったり、暗号も「だからなんだ?」と、思えなくもない。
解決も完全な解決ではなく、推測で終わってしまっていたりと、「謎と解決」というミステリーの部分だけで言うと弱めな小説ですが、それでもこの小説が最高に面白いのは、なんだかよく「わからない」からだと思う。

「わからない」って感覚はミステリーであるし、文学でもある。

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Book | 2017年12月21日