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飯田譲治 梓河人「盗作」

芸術とはなんぞや、みたいな話はすごく好き。
期待していた感じではなかったけど、割と楽しめた。

あらすじ

田舎町に暮らす平凡な女子高生の彩子は、ある晩不思議な夢を見る。何かに突き動かされるように夢の光景をキャンバスに描き上げた彼女。見る者すべてを魅了してしまうその絵は、やがて日本中に知れわたる。しかし、まったく同じ作品がすでに存在していたことが明らかになり…。創作の根源を問う衝撃作。
引用:「BOOK」データベース


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感想(ネタバレあり)

「芸術とはなんぞや。」みたいな話がすごく好きだ。
この小説は「芸術」というよりは「創作」とはなんぞや。なんですけど。

主人公の彩子が天啓とも言える激しいインスピレーションを受けて完成させた「どこまでも」。
その「どこまでも」よりも先に存在していた「天を走る」とその作家である原野アナンが教師や美術評論家にも知られていないレベルなのが不自然。
技術のない彩子よりも、アナンの「天を走る」の方が技術がある分より魅力的な作品だったはず。
僕はそういう考えは大嫌いだけど「技術云々を超えた作品」ということだとしても、納得出来ない。
実際、彩子が「天を走る」を見た時はすごく引き込まれていたわけだし。
あと、第二部の音楽編いるかな?
あそこなしで、盗作を疑われた不幸や苦難をもっと描いてほしかった。
まぁ気になる点はあるものの小説としては読みやすくて楽しい。

彩子はかわいそうな人生を送っていたわけだから最後に報われてよかった、という気持ちはありつつ、彩子は苦難はあったけど苦労はしてないんだな、とか考えると不公平すぎる小説だと思う。
まぁ、紫苑も報われて良かった。
彼女が報われなかったら満足度大きく変わってたな。

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Book | 2017年12月18日