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米澤穂信「満願」

氷菓は読んだ。
でも、その時の気分というかもともと「日常の謎」系がそんなに好きじゃ無いのであまりハマれず、期待して読んだ「インシテミル」がイマイチだったので、米澤穂信は敬遠気味でした。
とはいえ、「満願」の3冠達成はさすがに気になって文庫化を期に購入。

あらすじ

「もういいんです」人を殺めた女は控訴を取り下げ、静かに刑に服したが……。鮮やかな幕切れに真の動機が浮上する表題作をはじめ、恋人との復縁を望む主人公が訪れる「死人宿」、美しき中学生姉妹による官能と戦慄の「柘榴」、ビジネスマンが最悪の状況に直面する息詰まる傑作「万灯」他、「夜警」「関守」の全六篇を収録。史上初めての三冠を達成したミステリー短篇集の金字塔。山本周五郎賞受賞。
引用:Amazon

感想(ネタバレあり)

面白い。すごいぞ米澤穂信。

短編集。連作でも無い短編集なんですが、どれも統一された雰囲気でとてもバランスのいい一冊。
ジャンルとしては結構バラバラなんですよ。
ハードボイルド風だったり、本格ミステリ風だったり、ホラーだったり、裁判ものだったり。
それなのに、どことなく統一された雰囲気というか空気感で、なんとなく粘っこい感じで、心地よい不快感。
イヤミスとはちょっと違うんだけど、なんか人間の嫌なところが見えてきてちょうどよく嫌な気持ちにさせてくれる。

構成方法が日常の謎みたいな形式なのに、話はずーんと重くてこれはちょっと見事だ。
文章もこんなにうまかったっけ?

読むぞ米澤穂信。
氷菓ももう一度読んでやる。

Book | 2017年11月12日