Nobutake
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霧舎巧「名探偵はもういない」

霧舎巧の作品は初。
まず、タイトルで気になった。いいタイトルですよね。
そしたら空白の登場人物表や、読者への挑戦状、とワクワクせざるをえない1冊。
期待していた雰囲気とは正直だいぶ違ったけど、ワクワクしながら読めたし、いい作品だと思う。

あらすじ

犯罪学者・木岬と義弟の敬二少年は、雪崩に道を閉ざされてとあるペンションに足止めされる。
ワケありの客が集う雪の山荘では連続怪死事件が発生!
はたして「名探偵」は奇妙な事件の謎を解けるのか!?
あえて真相への手がかりを提示する“読者への挑戦状”付きで贈る、霧舎巧エッセンスにあふれた名作。
引用:Amazon

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名探偵はもういない (講談社文庫)
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感想(ネタバレあり)

雪の山荘、読者への挑戦状、名探偵の登場などのアイテムを使われると、どうしてもこちらは本格ミステリを期待してしまう。
確かにとてもパズラー的作品ではあるんだけど、やけに恋愛要素がしっかりと描かれていたり、キャラクターがわざとらしすぎたり、と思ったよりだいぶ軽い感じだった。

大枠の真相である「福永が犯人で彼の死は自殺だった」という部分は、単純すぎるし正直インパクト弱いな、と思っちゃったんですけど、これでいいはず。
最近のミステリーがやけに大仕掛けのドンデン返しが多すぎて、それに慣れちゃったんでしょうね。

エルの登場後に福永が登場していないのも自然で良かったし、「木岬が好きな人(さゆみと敬二)のために名探偵になろうとしていた」などのせいで謎が構築されてしまっていた感じは積み重ね方上手だと思います。

あと、タイトル。
何よりタイトル。
素晴らしい。大好きだ。
目を引くし、内容ともよくあってて大好きだ。

基本的には好きな作品なので他の作品も読もうかな、と思ってるんですが、シリーズものばっかなんですよね、この人。
そこが悩ましい。