Nobutake Dogen.com

志駕晃「スマホを落としただけなのに」

このミス大賞の「隠し玉」
なんだかんだこのミス大賞、気になるんですよね。

あらすじ

麻美の彼氏の富田がスマホを落としたことが、すべての始まりだった。
拾い主の男はスマホを返却するが、男の正体は狡猾なハッカー。
麻美を気に入った男は、麻美の人間関係を監視し始める。
セキュリティを丸裸にされた富田のスマホが、身近なSNSを介して麻美を陥れる狂気へと変わっていく。
いっぽう、神奈川の山中では身元不明の女性の死体が次々と発見され……。
引用:Amazon

スポンサーリンク

感想(ネタバレあり)

題材として、SNS・ネットストーカー・連続殺人と、今時というより、とても現代っぽいサスペンスもの。
ランサムウェアも出てきます。

そして、今時っぽい視点の多さ。
・主人公の「麻美」
・麻美をネットストーキングする「男」
・連続殺人犯を追う「警察」
の3つの視点から描かれるんですけど、これ警察視点必要ですかね?
個人的には警察視点でページを割くくらいなら「美奈代」のエピソードを深く掘っていくべきだったのでは?と思います。
やけに長いヒルの説明とかなんだったのか、最後までわからないし。

とはいうものの、とてもテンポよく読めてとてもとても楽しいです。
現代サスペンスものとして、すごく優秀な1冊。
警察からの視点も「サスペンスもの」っぽさを出すのに必要なのかも。

タイトルにもなっている「スマホを落としただけ」なのが麻美ではなく、麻美の彼氏の「富田君」っていうのが、誰でも被害者になりえることの理不尽さを増長してていいですね。

もしかして、一番の被害者は「富田君」っていう作者のメッセージだとしたら一気にイヤミスになるんですけど、さすがにそれは深読みしすぎだろうな。

スポンサーリンク

Book | 2017年8月31日