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峰月皓「七人の王国」

「いざとなったら逃げ込める場所がある。」
そういう考え方は本当に好きだし、そういう場所が欲しいな、って思う。
そんな場所を作ろうとした七人の話。

原宏一の「穴 (実業之日本社文庫)」も好きだし、こういう国家が作られていくのは好きかもしれん。

あらすじ(ネタバレあり)

小笠原諸島の中に浮かぶ、ある小さな島。東京から南に1000kmも離れたその島には、さまざまな過去をもつ男女七人が、数年前から暮らしていた。ある日、彼らは、日本からの独立を宣言する。
国名は多生島共和国。そして驚いたことに、総理大臣は十七歳の少年だという。
独立宣言を記した国書を受け取った日本政府は不快感を示し、突飛なニュースを渇望していたマスコミは一躍飛びつき、そして日本中の国民が大いに動揺した――。
これは、日本での生活に馴染めない人間たちが自由を求め夢想した、可笑しくも哀しい破天荒な物語。
引用:Amazon

感想

とても読みやすくてよかった。

メディアワークス文庫ということで若干というか、だいぶ若者向け。
若者向けがだめなわけじゃないんですけど、登場人物に大人を出す時点で、その大人には(若者にとっての)大人の嫌な所を書いてほしいな、というのがあった。

あと、個人的な好みとしてこういう時に宗教は生まれて欲しい。
最近の小説には宗教観が足りてないものが多い気がする。
宗教をエンタメにするってのが難しいんだろうな。

彼ら・彼女らの建国は「失敗」というよりは「部分的成功」だったんでしょうね。
続きを読みたい気もするし、ここで終わりだからこそいい気もする。

面白かった。

Book | 2017年8月4日